野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

瀬越さんはバローロがお好き

NHKで『平成細雪』なんていうドラマをやるっていうじゃないですか。

いやこれは面白そう。全4回ってのも手ごろでよろしい。ってことで、とりあえず1回目を録画して、さっそく観てみましたよ。
「華やかで美しく、せつないけれど笑えるゴージャスなスペシャルドラマです」って、上手いこと言いますなあ。ちょっと「笑える」の比率が高めのようにも思えるけど。とりあえず、きあんちゃんの鋭いんだけどもぽーっとした感じが原作のイメージ通りで大変よろしい。ごりょんはんも「極道の妻」の手前で踏みとどまってくれて一安心。現代版に焼き直しつつも、ディテールも含めて意外と原作に忠実なのよな。で原作にあった洪水はどうするんだろうと思ったが、そうかストーリーが平成3年あたりから始まってるってことは、阪神淡路大震災だな、と思い至った。次回も観ます。
それにしても、「今どき着物で見合いやなんて」ってこいさん言うてはりますけど、今どき足踏み式ミシンはないんちゃいますか?

たこ焼きも食べたかったけど

毎年この、成人の日のあたりと言えば、ほれ。
高津宮のとんど祭り、ですわな。
昨年は何となく行きそびれたし今年は、と思っていたが天気予報は雨。うーむこりゃどうしたもんか… と思いつつも結局は行くことにして。
正午すぎぐらいに行ってみると、例年よりは当然少なめとはいうものの、それなりの人出。いやーこんな雨の中、ようやるわホンマに。
とりあえずお参りして、それから食料と酒の調達。酒のやまもとで燗酒を一杯と、DININGあじとで肉玉子焼き。美味いす。そして須佐・アース・やま吟でどて焼きとアナゴの天ぷら、酒は新政を2種類。どの店がどれを出してんのか、ようわからん。さらに一馬力で牛串焼きとサバ塩焼きを追加投入。などとあれこれ貪っているうちにぼちぼち午後1時。今回は高津の富亭で落語も聴くことにしたのだ。13時半からの部は、

というラインアップ。桂文太さん主催で女性噺家を大フィーチャーした落語会、てなわけですな。この女性3名の中では、枝雀師を彷彿とさせる酔いどれぶりが炸裂する「上燗屋」の桂二葉さんがどえらい面白かったのだな。そして文太さんの「三枚起請」、これ「三千世界の烏を殺し、主と朝寝がしてみたい」という都々逸(高杉晋作が作ったんですて)をマクラで説明してくれてたから良かったけど、予備知識が無かったらあのサゲは何のこっちゃさっぱりですぜ。あと「おやま」てな単語が噺の中で出てきて、喜ぃ公や清やんは歌舞伎役者に騙されたんか?と思ってしまうがこれはあの女形ではなく、もともと花魁であるとか遊女のことを「おやま」と言ったんですなあ。なるほど。古典落語を楽しむにも、なかなか教養が要りますな…
さて落語が終わるとだいたい15時。しかもうまい具合に雨が上がっている。いよいよ本日のメインイベント、木村充揮名人の酔いどれライブだ。たゆたゆで而今の燗を買って参戦した。

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いやもう、相変わらず下品ですこと。やっぱりこうでないとね。天使のダミ声を満喫いたしましたよ。
てな感じで、朝から雨でどうするよこれ、と思ったけど行って良かった。来年も是非。でもやっぱり晴れてた方が嬉しいです。

「コルフ月品」にはシビれたね

例えば『ゴースト・イン・ザ・シェル』を観ていやーすごいねサイバーパンクだね、なんて利いた風なことを言っていたりするが、実際のところそのサイバーパンクのマスターピースである『ブレードランナー』を観たことがない。というのはちょっとばかし具合が悪い。殊に世間では『ブレードランナー2049』が公開中、というかほとんど終わりかけで、あれは観てみたいけど、その前にやはり『ブレードランナー』を観ておかねばなるまい。こういう時に当然WOWOWは『ブレードランナー』(正確には『ファイナル・カット』だけど)をオンエアするわけで、録画しておいたのをやっとの事で観たわけですな。 

なるほどねえ、これはすごい。例えば『ブラック・レイン』が「ブレードランナーっぽい」なんて言われるのも、ああそういうことなのか、という感じで。1982年にこの映像か… となかなか衝撃的だ。これ、リアルタイムで観てたらどう感じただろうか?オリジナル版ではあちこちに不整合があったのをファイナルカット版で修正したというのに、なんだかわかりにくいところがあちこちにある。潜伏しているレプリカントの数とかね。最初の方で「男女4人」って言ってたのとレイチェルが別枠ってのが理解できてなかったもんだから、レプリカント全部で5匹になるぞどういうことだおい、それともゾラは人違いだったのか?なんて悩んだり。でもまあそんなのは細かいことだわな、と言ってしまえる圧倒的な映像と世界観、てとこですな。
直接の原作、というわけではないようだが、『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』も読んでみなければならんし、問題は『ブレードランナー2049』の公開がもうほとんど終わりかけている、ということだな。近いところだと、なんばパークスシネマで17:30から、とか。いやあ参りましたねこれは。

あの人たちドラッグストアで何買うの?

いつもの整骨院へ行った後、心斎橋筋をなんばに向かって歩いてみて今さらながら気づいたのは、むやみやたらとドラッグストアが多いということだ。だいたい50mおきぐらいにある。商店街の道を挟んで向かいに出している店もある。ダイコクドラッグサンドラッグマツモトキヨシといったあたりの店は、心斎橋からなんばにかけて複数(中には3軒以上)の店舗を出していたりする。中に入ってみればわかるが、これらはいわゆるインバウンド需要、すなわち訪日観光客、ことに中国人観光客をターゲットとしたものだ。中国人の店員を配したり、免税専門のフロアがあったりする。

このインバウンドバブル(少なくともわたくしはバブルだと思っている)がいつまで続くのかわからないが、これほどの投資をした彼らは、短期に上手くリターンを得て、退き際を見極め、いざとなったら素早く撤収、というようなシナリオを描いているのだろうか。それとも、今後10年以上はまだまだイケる、と考えているのだろうか。それはあまりにナイーヴにすぎやしませんか、と思うのだが。

などというのはまあ、大きなお世話だ。そんなドラッグストアたちのひとつに入って、血圧計(そんなものまで売っているのだ)を見た。前々から健康診断の度に、「要精密検査」や「要経過観察」には至らないものの、血圧が高めであることを指摘されてきた。そして今回の謎の頭痛事案においても尋常でない高さの血圧が観測された。この際であるから、自宅でいつでも血圧をモニターできる体制を取っておくのが望ましいと考え、血圧計を導入することにしたのだ。だいたい、上が170ですなんて言われっぱなしでそのまま次の健康診断まで血圧を測らない、なんてのはちょっと心穏やかには過ごせそうにない。

最初に入ったドラッグストアには、上腕で測る高級なタイプと、手首で測る安いタイプとが売られていた。いずれもオムロン製。そう、血圧計といえばオムロンだ。確立されたブランドというのは強いな。安い方のタイプで六千円強。うむ、と思って心斎橋筋の各ドラッグストアを覗きながら、上記のような感想を持ったわけだ。たまたま最初に行った店には血圧計があったのだが、実は血圧計を置いている店は少ない。わたくしの探し方が悪かっただけなのかもしれないが、少なくともぱっと見てすぐわかるようなところには置いてなかった。そんなわけで結局、千日前のビックカメラまで行った。ちなみにここでも、中国人観光客が免税レジの前で長蛇の列をなしていた。

ビックカメラはさすがに大型の家電量販店だけあって、血圧計は複数のメーカーと多くのモデルを取り揃えていた。有名ブランドのオムロンはやはり高い。NISSEIとかいう聞いたことのないメーカーのものはまたえらく安い。間をとってパナソニックの手首式にした。2500円ぐらいと、手頃な価格だ。

 

パナソニック 手くび血圧計 白 EW-BW10-W

パナソニック 手くび血圧計 白 EW-BW10-W

 

後で調べてみてわかったのだけど、NISSEIって日本精密測器のことじゃないか。わりとちゃんとしたメーカーだと思うのだけど、ずいぶん安いのな。でもまあ、パナソニック製で十分だ。

帰宅後にさっそく測ってみたら、147/88。まだだいぶ高い。さらに入浴後に測り直したら、今度は135/75。これでやっと、「やや高め」ぐらいか。ちなみに心拍数は少なめで、だいたい60前後。

明日から玉ねぎ食って酢でも飲もうか、と思ったりしているところだ。

 

昼メシ食べ損ねたぜ

4日の夜、入浴中に突然頭が痛くなってきた。
今まで経験したことが無いほどに強烈な頭痛だ。しばらく様子を見ていたがまったく収まらず、晩飯も食べずに午後9時ぐらいにそのまま寝てしまった。とはいうものの、ひどい頭痛のため熟睡はできず、時折うとうとするぐらいでいつも通りに5時半に起き、少しばかりの朝食を摂って出勤した。しばらく仕事をしてみたがやはり頭痛は収まらないので、職場の近くにある某総合病院へ行った。
初診受付で、どうされました?と訊かれたので、頭が痛いと答えると、内科の初診はここでは受け付けられない、近隣にある系列の某クリニックへ行け、と言われた。呪いの言葉を吐きながら某クリニックへ行き内科の診察を受けた。診察前に測った血圧は170/110ほど。もともとやや高めではあるが、これは異常な数値だ。問診およびちょっとした検査の後、医師の下した診断は「異常無し」だった。いや正確には「原因不明」だ。脳出血とか脳腫瘍とかその手の疾患に関する兆候は見られない、と。そもそも脳出血なら意識が混濁きているのだそうだ。血圧が高いのが気になったので聞いてみると、一概には言えないが、症状からすると血圧が高いのは頭痛の原因ではなく、頭痛が血圧を高くしているのだ、と。高血圧が原因の頭痛は、このように激烈なものではなく、もっとどんよりと、頭全体が重い感じになるのだとか。でも念のために一応CT撮りましょう、と手配してくれたのは良いが、ここでは検査できないんで某総合病院へ行ってください、ということで最初の病院へ戻る。
CTスキャンは実は初めてだ。がんがんがんとものすごい音がする、と聞いていたがまったくそんなことはなく、わりとあっさりと終わった。頭部のみの、それも単純スキャンだったからなのだろう。何がどう単純なのかよくわからんが。
でCTの結果は極めて良好。脳出血も腫瘍も副鼻腔炎も脳の萎縮も無し。となるといよいよ原因不明で気持ち悪いが、とりあえず鎮痛剤を処方された。これだけ痛くては仕事にならんので、とりあえず鎮痛剤を服用し、頭痛は収まった。
何なんでしょうなこれ。
本当は夜に飲み会の予定が入っていたが、大事をとってキャンセルした。図らずも、今週は無理かなと思っていた「週2回の休肝日」が達成されたので、まあ良しと… するのか?

正月休みも終わりですよ

本当は本日1/4から仕事なのだけど休暇を取ることにした。1/6土曜日も出勤日だけど休みにする。てことは今週は1日だけ出勤して、すぐに3連休と。それならもういっそのこと1/5も休みにしちまいなよ、てなことをおっしゃる向きもあろうが、そこまですると社会復帰できる自信がない。1日だけの出勤は、まあ言ってみれば慣らし運転ですわな。急にゴリゴリ働いてケガしたらいかんしね(ゴリゴリ働く気なんぞ無いくせに、なんて言うのは野暮ってもんだよ)。
1/4を休みにしたのは、3日の晩に飲みたかったからというのもあるが、ここから世間が動き出すので銀行とか市役所とかの用事を片付けることができる、という事情もある。というわけで大阪に戻る前に、朝から老父を連れて銀行で現金を引き出し(わたくしが引き出しの依頼書を記入したので、老人を食い物にする詐欺かなんかと思われやしないかと、ちょっと心配しながら)、市役所で納付期限の過ぎた医療保険料を支払い、いったん父親を家に連れて帰り、それからまた市役所へ行って戸籍抄本を取って、昼ごろにやっと大阪へ向かう、といったような次第であった。
さすがに1/4にもなると高速道路も空いている。渋滞無しに3時間弱で茨木に戻ってくることができた。むしろ吹田で高速を降りてから、中環のイオン茨木近くあたりの方が混んでるのよな。
遅い昼飯に、久しぶりに黒兵衛でラーメンを食べた。あの店、ラーメンは美味かったのだけど、ずっとクソみたいなBGM(アルファベット3文字と数字、みたいな名前の女の子たちのグループがやってる感じの)がかかっているのにゲンナリした。あれは何だ、有線なんかでそういう専門のチャンネルがあるのか?あるいは店長特製のプレイリストだったりするのだろうか?せっかくのラーメンなのに、トッピングにモグラの糞をぶちまけられた気分だ。好みってのもあるんだろうけど、できればやめてほしいなあ。

第二の心臓がたくさんあったらややこしいやんけ

足裏シートの試供品があったので、貼って寝てみた。
翌朝起きて剥がしてみたら、右足の方を裏向きに貼っていたことに気づいた。意味ないやんけ。

それでも一応、左足は正しく貼れていた。なんだかドロドロになっていて、いかにもこう、体内の老廃物がたっぷり排出されました、みたいに見えるけど、これって足の裏にかいた汗がシート内の謎の粉末と混ざってドロドロになっただけよな。まあ少なくとも、寝てる間にけっこう汗をかくのだ、ということはよくわかった。それ以外の効果は特に実感できていない。

さて、夜は高校の同級生と飲みに出ていたのだが、飲んでいる間に中国安徽省にてわたくしのApple IDを使ったログインが試みられた、との通知がiPhoneに表示された。もちろんわたくしの意図せざるログインであるため、iOSの強い勧告によりパスワードを変更した。でもこれってログインには成功した(つまり、正しいIDとパスワードを入力した)のかな?2ファクタ認証の設定にしているので、仮にパスワードが合っていてもログインはできないが、その場合にはパスワードを変更しておいた方が良いっていうのはわかる。けど、パスワードが正しくなかったっていうのなら、いっそのことパスワードは変更しないでおいた方が安全なんじゃないのかな。
なんだか、そもそも本当にログイン試行があったのかどうかすら定かではない気がしてきた。不審なログインの試みはメールでも通知が来るような気がするのだけど、そんなメールは残ってない(「パスワードを変更した」というメールは来た)ひょっとしてあれは酔っ払いの見た幻覚だったのかもしれない。まったく、正月早々めでたいことだ。