野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

ってことは中ジョッキ3杯ぐらいはOK?

新しく買ったBluetoothイヤフォンにあれこれケチをつけたが、コントローラー部分が重い、とか、肩にストラップ的なものをかける時に引っ掛ける、という問題に関しては、ケーブルの真ん中あたりを背中にぶら下げるのではなく、首の後ろにかけるようにして使えば良い、ということに気づいた。そうするとあのコントローラーが適度な重さがあって具合が良い。そもそも本物のコントローラーに加えて同じようなかたちのダミーがなぜ付いているのか、という謎も解けた。バランサーになっているのだなあれは。

できれば月に2回ぐらいは泳いだ方が良いよなあやっぱり。と思って、また東急スポーツオアシスへ行って1時間ほど泳いだ。1時間だとだいたい2kmぐらい泳げる。これで消費カロリーは490kcalだそうだ。その足でFeelgood Factorへ行ってビールなんぞ飲んだら、まあぶち壊しだわな。

京都醸造の一意専心、ベルギー系IPAだ。いやぁ、沁みますなあ。

耳からうどん、ってのもちょっとね

iPhoneに付属のイヤフォン、EarPodsの右チャンネルから音が出なくなった。これはひょっとして、いよいよAirPodsを導入せよということかと思ったが、税込で2万円弱という値段には、やはりちょっと腰が引ける。かといって同じEarPodsを買い直すのもなんだか面白くない。ここはひとつ折衷案でBluetoothイヤフォンの安いやつでも、ということで買ったのがJBLのT110というやつだ。EarPodsとだいたい同じくらいの値段で買える。

こいつを数日使ってみたのだが、無線の良さ、というのもそれなりに感じつつ、首の後ろというか背中にぶら下げているコントローラーその他が微妙に重くて気になるのと、リュックやトートバッグなどを肩にかけるときにコントローラーを挟んで誤動作させたり引っかけて耳から外れたりするので、結構ストレスを感じる。鬱陶しいので首の後ろに回すのではなく前にぶら下げてみたが、これがまた何とも間抜けに見えて絶望的な気分になった。
Bluetoothイヤフォンに音質を求めるのは間違っているだろうし、そもそもわたくしは音質なんぞあまり気にしてないし良し悪しもわからない。と思っていたけど、なんかこのイヤフォン、妙にシャカシャカした音に感じられて、さすがにちょっと気になる。
うむ、こうして見ると、総じていえば「あまり気に入っていない」という評価ということになるのだろうか。実際のところはそこまでネガティブではない、つもりなのだけど。

で、気づいたのだけど、音の出なくなったEarPods、あれって昨年の10月だかに買ったiPhone 8の付属品なんだから、ひょっとして保証期間内ってことで新品交換してくれたりしないんだろうか。Genius Barを予約して、てなことを考えると、ちょっとうんざりするけどね…

ふぁ、ファッショニスタ、ですか?

17歳のインスタグラマーが、ジャズピアニストとしてゴリゴリのビバップでCDデビューした。てな投稿をTwitterで見かけて、ちょっと気になっていた。で先日、用事で梅田に出かけた時に茶屋町タワレコで件のアルバムを見かけたので試聴してみたわけですな。甲田まひる a.k.a Mappy の”PLANKTON”。

PLANKTON

PLANKTON

うっわーすげえなコレ。と、一発目の“UN POCO LOCO”のアグレッシブなピアノに仰天した。そして“CLEOPATRA’S DREAM”がクールでエレガント。そう、バド・パウエルの曲が多いのですよ。あとモンクを少々に、オリジナルが2曲。実はわたくし、バド・バウエルはちゃんと聴いたことがございませんで。あいすみません。
17歳にしては上手いよね。とかそういう次元ではなくて、なんかスゴいですよこの人。よう知らんけど。でも何というかもう、堂々としてるのよね。
ちなみに、タワレコ店頭でCDを視聴し、こりゃええわと思ったけどしばし悩んだ末にCDは買わず、帰宅後にAmazonのMP3ストアでダウンロード購入してしまいました。ごめんよタワレコ

天六でディープダイブ

阿波座で早い時間からタコ焼き食べてビールとハイボール飲んで20時ぐらいに解散。ちゃんと帰る気のある出張者と飲むと健全でよろしい。
しかしながらわたくしは、みなさんと別れた後、ちょいと思うところがあって天六で下車した。かねてから現地調査をしてみようと思っていた店があったのだ。天六の駅から徒歩5分、といったところか。特に迷うこともなく行けた。uva uva というワインバーだ。天満あたりでちゃんとしたワインを飲みたければどこへ行くか。あんくるんが良いけど、小さな店なので入れるかどうか心配だったりする。luv wineも悪くないが、ちと落ち着かない。シラタキなら間違いないけど、南森町だからちょっと遠い。ありゃバーじゃなくてグラス売りしてるワインショップだしな。コインズアウルはチーズも美味いし店のサイズ感もほどよくてわたくしはけっこう気に入っている。が、いつもあそこばっかりではちょっと芸がない。他にどっかないのか。という感じで調べていたら出てきたのがuva uva というわけだ。
小ぢんまりした店で店主が一人。グラスワインは赤が3種類(白や泡がどれくらいあるのかは聞いてないからわからない)。サンジョヴェーゼとジンファンデルとピノノワール。グリーンオリーブをアテにサンジョヴェーゼとピノノワールを飲んだ。ピノノワール、思ってたのとちょっと違ってて美味かったな。
他に客はいない。誰かに聞いて来たのか?と問われ、いやかくかくしかじかで、と答え、どうですかねこの界隈で美味いワインの飲める店は、と店主とあれこれ話してみると、イチ推しされたのがあんくるん、他に出てくるのは結局、先に挙げた数軒の店だった。なんてこった。梅田あたりで、というとアル・リコルドの名前まで出てくるのには驚いた。唯一、初耳だったのは北新地のボラーチョだ。うーむ新地か、とちょっと腰が引けるが、わりとリーズナブルですよ、とのこと。そうですか。ではまた現地調査が必要ですな。

ナンバから梅田まで

仕事が終わって帰宅中に、「阪急沿線ナビ」アプリから通知が来た。人身事故発生のため阪急京都線北千里線で運転見合せ、とのこと。えーとそれはつまりわたくしが通勤に使っている堺筋線も動いていないということですよね。
というわけで仕方なくなんばから御堂筋線で梅田まで。梅田に着いたのは20時前だが、人身事故は19:21に発生したわけで、そうすぐに運転再開するとも思えない。となると阪急はあきらめてJRで帰らねばならない。南茨木駅に停めたチャリをどうしてくれるのだ。と文句を言ってもはじまらない。大阪駅からJR京都線で千里丘まで。そして千里丘からとぼとぼと歩いて帰宅したのが21時少し前だ。やれやれ。
結局、運転再開したのは21時20分ごろだったらしい。それまでアプリには運転再開見込みは21時ごろ、と表示されていた(途中で21時半に変わった)から、もし梅田でずっと阪急を待っていたら、ちょっとばかしイライラさせられたことだろう。いや、駅でおとなしく待つなんてことは無いかな。どうしても阪急の運転再開を待つんなら、きっとどこかで一杯やりながら、てなことになっていただろう。それでうっかり終電を逃したりなんかしてな。
阪急とJRのどちらからでも帰れるところに住んでてよかったよほんと。

プラシーヴォかもしれないし

腕時計に続いて血圧計も電池が切れた。カタログスペックでは約300回測定可能となっている。一日に朝晩と2回測っているので、150日分だ。ざっくり5ヶ月。記録では1/6から測り始めているようなので、そこから今だいたい5ヶ月が経過したことになる。つまり、ほぼスペック通りの寿命というわけだ。もうちょっと余裕を見ているのかと思ったが、そうでもないのだな。
この5ヶ月間で血圧がどう変わったかというと、どうも少しばかり低くなったようだ。しまのやの醪酢が効いたのかもしれないし、関係ないのかもしれない。
数値を見ると、朝は上が130台、下は80〜90あたりということでやや高め、夜(夕食後)は上が120ぐらいを中心として100〜130の間のどこか、下は60台後半〜80前後、という傾向は概ね変わらないが、平均値としては全体に下がってきているように思う。思う、じゃなくて、せっかく記録してるんだからもう少しちゃんと定量的に解析しとけよ、てなもんだが、ヘルスケアアプリの解析機能は貧弱だし、かといってデータ他のアプリにエクスポートする機能は見当たらない。仕方がないのでちまちまとExcelに手入力することになるわけだが、こいつがまた面倒くさい。
以前はヘルスケアデータをSMSでどっかに送れたように思うのだけど、あれどうなったんだろう?あちこち探し回ってみたけど見つからない。めんどくさいなあもう。

「デブの喧嘩」とは言い得て妙

北大路公子大先生の新刊『すべて忘れて生きていく』が出た。もちろん読む。

すべて忘れて生きていく (PHP文芸文庫)

すべて忘れて生きていく (PHP文芸文庫)

おビールを飲む、相撲を観る、朝ドラに文句をつける、といったあたりがケメ子先生の主要なアクティビティであると思っていたら実は意外と働き者で、結構なペースで本が出ている、というのはすでに気づいていた。過去にあちこちの媒体に発表した原稿(しかしご本人は保存していない)を集めたら一冊の本になった、というのだから、これまた油断がならない。
相変わらずどうでも良いような話をいつもの調子の書いておられるなあと思ったら、これがなんとPHPプログラミング言語じゃない方)の「一歩ふみだそう」なんていう特集に寄稿したものだったりする。そんなことして良いのか?と思ったが、そういう目で見ると、これはこれで「アリ」な感じに思えるから不思議なものだ。
そして第2章まるっと相撲ネタに割かれており(「相撲好きにもホドがある」というタイトル)、この大部分が『相撲ファン』という雑誌に掲載されたものであるらしい。元から相撲好きを公言しており、エッセイにも相撲のことがよく出てくるケメ子先生だが、ここまでがっつりと相撲について語られたものはあまり記憶にない。この章はとにかく、ケメ子先生のあふれんばかりの相撲愛に満ちており、相撲に対してまったく興味のないわたくしが読んでも、ちょっとした感動を覚えるほどである。そして圧巻は第3章の「呑んで読んで 呑まれて読んで」、タイトルからわかるように書評集である。これが、いつものダメな感じのネタをぐだぐだと語り始めたかと思ったらそれはマクラ的に本の内容とつながっており、ごく簡潔にその内容を紹介するとともに、前述のダメなネタと絡められたケメ子先生の見解が披瀝され、その評はどこかしかるべきところに収まっていく。これが実にさりげなく、ほんの2ページ弱の間でまとめられる。熟練した職人の仕事を見るようで、感嘆する。そしてまた、紹介される本のほとんどが知らないものばかりであるが、ちょっと読んでみたいなと思わされるものがいくつも出てきて難儀した。いや別に困るこたないんだけども。ちなみに筒井康隆の「走る取的」はわたくしが読んだ時は『将軍が目醒めた時』に収録されていたのだが、今は『メタモルフォセス群島』に入っているらしい。どういう事情なのだろう。『将軍が目醒めた時』はわたくしの中で筒井作品のベスト5に入る一冊だと思っていたのだけど。
まあそれは良いとして、第4章の『奇談集』。これがまた、いつもエッセイのなかで暴走しがちなケメ子先生の妄想を、きっちり短編小説の形でふくらませたもの、という印象だ。で、これが妙に完成度が高くて、ちょっと驚いている(失礼?)。これ、河童ネタも合わせてちょっとした短編集ができてしまうんでないの?
という感じで、いやあケメ子先生って意外とちゃんとした作家なんですね、というのが全体を通しての感想だ。ほんま失礼やな。はい、すんません。