久しぶりに東京に出張だ。どれくらい久しぶりかというと2ヶ月ぶり。つまり4月は一度も東京行ってなかったのだな。久しぶりに行ったんだからもうちょっとゆっくりして行けば良いのに、てなもんかもしれんが、用事が終わったらそそくさと帰る。崎陽軒のポケットシウマイをつまみながら。さすがにポケットシウマイだけでは夕食として心許ないので、JR千里丘駅で下車後、一蔵に立ち寄る。とりあえず朝日のソーダ割を飲みつつ、何にするか考える。で、若波の純米吟醸FY2。
FY2というのは、福岡夢酵母2号、なのだそうだ。へえ。わりと酸味系でわたくしの好み、だが、その酸味がちょっと変わっていて、白ワインっぽい。ほう。これは牛すじトマト煮込みに合わせて選んでもらったものだ。なかなかイケる。じゃもうちょっと行ってみようか、てんで今度は菊鷹の山廃本醸造生、を燗にしてもらう。
うむ、これはしゃーわせだ。店主は、もうちょっと温度高めの方がすっきりするかな、などと言いつつまだゴソゴソやっている。で、しばらくすると、その「もう少し温度高め」(上燗ぐらいかな?)のやつも出てきた。おお、確かにこっちの方がシャープだな。単体で飲むならこっちの方が美味い。しかしこのアテでダラダラ飲むならやはりこっちのややぬるめの方が、などとやっていると不思議なことに無くなってしまったので、さらに皐ロ万を追加投入。純米大吟醸だそうだ。これは冷酒にて。すっきり美味い。まことに上品だ。が、菊鷹の燗を飲んだ後だと、少しばかり頼りない感じもしないではない。
てな感じでええ塩梅になって帰宅。いやあ結構でございました。
ソニー様のますますのご発展を願って已ません
うちのコンポにはDockコネクタが付いている。なのでこの5年ほどずっと、CDを買ったりダウンロードしたりしたらまずiTunesに取り込み、それと同期したiPod Classicを刺して音楽を聴く、という使い方をしていた。ところがApple Musicを利用するにはiOSデバイスが必要なので、最近は使わなくなった iPhone 5sをコンポのUSB入力に接続して聴く、という方法に変わった。この方法だと、Apple Musicで提供される曲が聴ける、という以外にも、CDからキャプチャした曲をわざわざiPhoneと同期させなくても、Wi-Fi経由でiCloudライブラリと同期させるだけで聴けるようになる、というのが便利だ。
ところが最近このコンポ、iPod再生中に突然電源が落ちる、という不穏な挙動を示すようになった。もうかれこれ7年以上も使っているので、そろそろ何かしらガタがきてもおかしくはない。いや、すでに4年前にはCDが取り出せなくなるという不具合も発生している。そう思っていると先日ついに、USB端子に接続したiPhoneが認識されなくなった。いよいよだな、ということでコンポを新調することにした。Amazonでいろいろ吟味した結果、ソニーのマルチコネクトミニコンポ、というのを注文した。
ソニー SONY マルチコネクトミニコンポ CMT-SBT40 : Bluetooth/FM/AM/ワイドFM対応 シルバー CMT-SBT40 S
- 出版社/メーカー: ソニー(SONY)
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さて、今度は何年もってくれるだろうか。
カトラーは昭和の男だね
いったいどんな経緯だったのかよく覚えていないがとにかく、『闘うプログラマー』を初めて読んだのは、もうかれこれ25年ほども前の話だ。それでWindows NTというのを知り、強い興味を持ったので、なんだか適当な理由をつけて仕事で使っているPCにWindows NT 3.51を導入した。大抵のPCにはWindows 3.1が入っており、プライベートではMac (Quadra 610)を使っていた当時、比類なき信頼性と堅牢性を持っていたNTは、とてもクールに思えた。
とてつもなく革新的で野心的な次世代オペレーティングシステム「NT」の開発プロジェクトとそれに関わった人々(日本語版の副題は「ビル・ゲイツの野望を担った男達」となっているが、けっこう女たちも登場する)についての物語だ。なかなか熱い。多分それからもう一回ぐらいは読んだと思う。そういえば「デスマーチ」とか「ショーストッパー」などという単語も、この本で初めて知ったのだった。
あれから25年。久しぶりにまた読んでみようか。でもどうせなら、原書に手を出してみるのも一興かもしれない。ちょっと確認してみたいこともあるし。
というわけで、3回目となる今回は、英語で"Showstopper!"だ。
- 作者: G. Pascal Zachary
- 出版社/メーカー: Open Road Media
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さて、原書で確認してみたかったのは、本文中で数回引用されているコードフラグメントだ。特に、ハンガリアン記法について紹介している部分。日本語版を読んだときに、「何だこれ?」と思ったのだ。C言語には見えない。ひょっとしてPascal?いやNTの開発にPascalなんぞ使わんだろう、とか。そもそも、縦書きの本にプロポーショナルフォントで書かれているから、もう気持ち悪いのなんのって。コードサンプルを等幅フォントで書かない本をわたくしは信用しないのだ。って技術書じゃないんだから仕方ないけども。で今回あらためて読んでみたんだが、うーんやっぱりわからんな。最後の方にあるやつはCかC++だろうなきっと。
まあそういう些末なことは置いといて。25年ぶりに読み返し、あらためて今日的な視点で見てみると、実にいろいろ味わい深い。NTの最低動作保証環境として16MBのメモリが必要、というのに対して関係者は、いくら何でもそりゃ無茶だ、というような反応をしている。16GBじゃなくて16MBですよ?今だったら、メモリ16GB積んだマシンは、なかなかぜーたくでんな、ぐらいなところだけど、16MBって。これはNTの開発がスタートした1989年ごろの話だ。それから30年。ムーアの法則によれば、半導体メモリの容量は18か月で倍になるわけだから、30年=360か月なら2048倍か。なるほど、ムーアの法則は健在ってわけだ。
NTの開発には、プログラマはもちろん、テスターやビルドエンジニアやドキュメントライターも関わっている。物語ではビルドエンジニアとビルド・ラボにもけっこうフォーカスが当たっている。プログラマが確認の不十分なコードをチェックインし、ビルドが壊れて開発リーダーのカトラーがブチ切れる、てな描写があった。自動ビルドにナイトリービルド、さらには継続的インテグレーションなんてのがわりと普通になっている現在からすると、何でそんなことで大騒ぎになってんの?とか、チェックイン時に自動テスト通らないのかよ、とか静的解析ツール入れてないの?などと思ってしまうわけだが、うーん90年代って不便だったんだなあ。実際のところどうなんでしょうね。2019年の今なら、NTもデスマーチ化せずに、もうちょっとうまいこと開発できたのかな?もっとも、現在の様々な開発ツール自体が、NT(とその技術を発展させた後継のOSたち)があったから進化してきた、ということでもあると思うのだけど。でもとりあえず、カトラーみたいなのは今だったらパワハラでアウト、じゃないかな。と思ったけど、カトラー今でも現役なのか!すげえな。前に読んだ時は、NTのリリース後カトラーはマイクロソフトを去った、と書いてあったと思っていたけど、今回あらためて読んだら、Daytonaプロジェクトのリーダーになった、ってちゃんと書いてあるじゃないか。日本語もマトモに読めてないって、しっかりせんかオレ。カトラーにシバかれるぞ。
芋も良いけど黒糖もね
出張で阿波座あたりに行っていて、実は金久右衛門の阿波座店なんてものがあるのだと気付いてしまったので昼メシはラーメンだ。
金醤油らーめんに煮玉子をトッピングな。美味いねやっぱり。なんかちょっと塩味がキツいような気がしなくもなかったけど。
で夕方早めの時間から、おっちゃんと第3ビルの地下で一杯。なんだかつい最近も同じようなことがあったような気もする、というか同じおっちゃんと飲んでたわけだけども。今回は「おか長」という店に行ってみた。何だか聞いたことがあるなあ、と思ったらこの店なんばにもあるのだな。
で、この店、けっこう安い。味もなかなか悪くない。地酒もそれなりに置いている。が、本日は自粛して、黒霧島など飲んでいた(自粛なのかなそれ)。アテのボリュームは全体に小振り、というのはあるけど、それにしても安い。ええ感じで仕上がったので20時前ぐらいに、ほなさいなら、ということになった。上出来だ。
いや、たしかに上出来だ。あまりにも上出来すぎる。こんな時はついうっかり南茨木で降りた後にもうちょっとぐらい行ってしまいますわな。
何となく今日は焼酎な気分、てことて黒糖焼酎、まーらん舟をソーダ割りにて。さらにたかたろうの無濾過生原酒。うわー強烈やな。アテにらっきょうを注文したら存外量が多かったので、さらにもう一杯、今度は黒糖じゃないけど蔓無源氏、これはロックで。
てなことをやっていたらすっかり酔っ払い。当たり前か。ほどほどに飲むって、難しいですねえ。
メタボてあんた
日曜日に、久しぶりにタワレコへ行ったら、ロドリーゴ・イ・ガブリエラの新譜"Mettavolution"が出ていることに気づいた。ちょこっと視聴してみたら、まあ相変わらずな感じでなかなか良いので、Apple Musicでダウンロードした。視聴しといてCD買わへんのかい!いや、どーもすみません。
まあほんと相変わらず、ですよ。カッコええすね。もう1曲めの"Mettavolution"から飛ばしてる。ほんとにこれアコギ2本?何かズルしてない?と疑いたくなるようなものスゴさ。あとやはり驚いたのは、ピンクフロイドの"Echoes"をカバーしているということ。あんなもんどうやってアコギでカバーするのよ?と怪しんだが、イントロ部分のぴーん、という音が再現されていて、ああこれな、と思ったことだ。いやしかし、その後、"Echoes"ってこんな曲だったっけ?と思い、いやいや実は、あれってどんな曲だったか、ってあんまり覚えてないよな。と気付いた。たしか"Meddle"はうちにCDがあったはずだ。iTunesには取り込んでないけど。たしか4枚ぐらいのアルバムがセットになったやつをむかし買ったように記憶している。"Meddle"と"Atom Heart Mother"と、あと何だったかな?半分くらいは処分してしまったような気もするな。うむ、久しぶりに聴いてみようかな"Meddle"。
煮物がうまいんですって
2ヶ月に1回ほどの割合で、阪急曽根あたりに髪を切りに行っている。だからあの界隈について、少しは知っている。先日『関西で飲もう』を読んでいたら、「亀は萬年」という店が紹介されていて、あれこの名前どっかで見覚えが… と思ったら、曽根駅から5分ほど歩いたところにある、あの店じゃないか!
で、読んでたらなかなか良さげだったので、現地調査を行うことにした。髪を切る予約をいつもは日曜日の昼にしているのを、今回はわざわざ土曜日の夕方にして。
ぱっと見はちょっと古ぼけた、ショボい感じの店(失礼)だ。念のために18時に予約を入れておいた。とりあえず瓶ビールを注文し、あれこれあるメニューを吟味していると、どんどん客が入ってきて、あっという間に満席になった。何てこった。こりゃとっとと注文せねば、とカツオのタタキを頼んだら、普通のタタキと亀萬風がありますけどどちらに、と訊かれる。そりゃもちろん亀萬風で。スライスしたニンニクを挟んで海苔で巻いて揚げるのが亀萬風、なんだそうで。ひえー。
いやー美味いですな。ビールから菊姫のにごりに切り替えた。いろいろ悩むが、タイ白子ポン酢かな。
ヤバいすわ。お酒がススム君。次は風の森、純米な。美味いよね風の森。で、ぬた和え。
さらに男山の純米吟醸。白エビ唐揚げ。しめ鯖(写ってないけど)。
だいたいこんなところか。妻が注文した(させた?)美和桜の純米を横取りし、あさりご飯もちょっともらって。いやーお腹いっぱい。良い店ですなあ。そら流行るわけですわ。お値段もリーズナブルざますし。
一応、次に髪を切ってもらう予約も土曜日の夕方です、はい。