野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

いつもより多めに乗り過ごしております

今年もやってきましたビアフェス大阪。せっかく福岡まで行ったんだからもう一泊してゆっくり観光でもすれば良いところをわざわざ最終で帰ってきたのは、これの11:30からの回に参加するためだ。
ラストコール14:45までの3時間15分で飲み放題、とはいうもののあまり飛ばし過ぎると危険。安全第一で今年は15杯。1杯50mlだから、ほんの750ml、つまりロング缶2本にも満たない。まあ良いのよこれで。定石通り前半はヴァイツェンペールエール、そして13時半を回ったらIPAに移行してスパートをかける、てなペース配分だ。後でメモを見たら、前半(11:30〜13:30)10杯、後半(13:30〜14:45)5杯、となっていた。後半は、ゴールデンラビットビールの「ひのひかり」を除いた4杯はすべてIPAなわけだが、まあ何やかんや言うてやっぱり美味いよね箕面ビールのおさるIPAとW-IPA。それなら箕面のWAREHOUSEか天満のビアベリーでも行っとけや、てなもんだが、まあこういうイベントはいろんな種類が飲めるから楽しいのよ。
さて15時には完全に会場を追い出され、とはいうもののかなり余力を残した状態だしあんまり食べてないので小腹も空いている。もうちょい行くよね、ということで一部は二次会に流れるわけですね。そんな昼間から開いてる店なんて… ええ、いくつか心当たりがございます。ビアフェスの会場はマイドームおおさか堺筋本町)、となると一駅先の北浜にあるエル・ポニエンテ・ゴソなんかどうよ?ちょうど15時から開いてるし。というわけで。

イワシフリットとかイカフライとかシーフードのマリネ、さらにイカスミパエリア、なんてので白ワイン。まことに結構でございます。5人いるのでボトルで行ってちょうど良いぐらい。
この店、過去に3回来ているがいずれも泥酔状態のためほとんど記憶がない。今回初めて、素面とは言わないまでもかなりしっかりした状態で来ることができた。いろいろ料理美味いではないですか。もちろんイカスミパエリアも美味いけど、ハポロコのやつの方が好みですねあたしは(でも多分ゴソの方が本場の味に近い)。

ええ塩梅で解散となり、みんなで北浜駅へ。北に向かって帰るのはわたくし一人。で、天六止まりと思って見送った電車が実は高槻市行きだったと指摘され大ショック。他の皆さんが反対方向の電車に乗るのを見届けてから、仕方なく北千里行きに乗ったのは良いけど、気付けば吹田駅。まあお約束と言ってしまえばそれまでだけど、どうしてこう、いつもいつもやらかしてしまうのだろう(座るからだろ)と思いつつ淡路まで戻って京都線に乗り換える。やっとのことで南茨木駅にたどり着いたら、この際だから三文字もいてこましたれ、てなもんで、とりあえずたかたろうのソーダ割など飲みながら考える。しかし付き出しが鯛のあら炊きで、いやもうこんなん付き出しちゃうやん、と思いつつ奈良萬

串揚げの子持ち昆布はまあ間違いのないところながら、胡麻豆腐って何だそりゃ、と思って注文したわけだが、いやーこれナイスざますよ。

あとはもずく酢と龍宮ソーダ割でクールダウン。いやあ、よぉ飲みました。

さすがに中洲まではちょっと

夜中にラーメンと餃子なんか食べたもんだから、朝起きてもあんまりお腹空いてない。それでも一応ホテルの朝食は食べる。あんまり時間に余裕がなかったので本命のアジの開きはやめてハムエッグにしたら、これが卵2個分ってあんた。
まあ昼飯は軽めにしときましたよ。コンビニでサンドイッチ、ぐらいなね。ほら、夜はまた結構がっつりになるから。
ってなわけで、やまとや、という店ですが、なかなかなもんですね。やっぱり博多はイカですよね、そして餃子も(昨夜も食うたんちゃうんか、なんていうのは野暮ってもんですよ)。

そんな感じで20時半ぐらいまで懇親会で、それから最終の新幹線で大阪へ帰るんでございます。もちろん新大阪停まりのやつね。日付が変わるころに帰宅して、さすがにぐったりですわ。お疲れ、俺様。

博多んもんな横道もん、ってな

本日より1泊2日で博多に出張なわけですが。そもそも福岡には大学の時(30年前だ)に一度、そして昨年の台風21号の際に不時着したのが二度目、ということで、ほぼ初めて来たと言っても差し支えなかろう。
新幹線はのぞみではなくさくらで(ただし乗り過ごしに注意)ゆったりと到着し、午後からの会議に臨む、というわけで。
夕方から懇親会で、「大衆割烹 ひかり」なる店へ。昨今、都市部の飲食店、ことにファーストフードにおいては外国人労働者を使うケースが多く見られるが、この店においても同様で、ホール担当はほぼ全員がインド人であったと思われる。なんだか異様な光景であるなあ、などと思いつつ2軒目は駅ビル内にあるYebisuのバー。何だったか忘れたけどちょっと変わったやつを飲んでみたら、妙に甘かった。どうも彩り豊かなビヤカクテルを選んでしまったらしい。てことで2杯目は無難にヱビスマイスター。
そこで終了にしとけば良いのに、せっかく博多まで来てるんだからラーメンを食べよう、てなことになる。百歩譲ってラーメンは良いにしても(良くないけど)、そこに餃子とビールはどう考えたってやりすぎってもんだろう。まあそれはそれとして、この店もおそらくヴェトナムあたりと思しき外国人労働者が、なんとキャパにしてカウンターで十数名の店を一人で回している。いわゆるワンオペというやつだ。そんな状況に8名で入店し、麺は硬めだバリ硬だとバラバラなことを言い、おまけに餃子と生ビールまで注文する我々は、いくら酔っているからとは言えちょっとばかし人でなしだったかもしれない。もっとも調理の様子からすると、麺の硬さなんぞまったく区別されているようには見えなかったし、出されたラーメンも注文したものとは微妙に違うような気もするが、まあその辺を糾弾するほどにはわたくしも鬼畜ではないつもりだ。

しかし酷いなああの店。ラーメンは美味かったけどね。

やっと半分揃ったところ

大抵のアルバムはApple Musicで聴けるようになったけども、その一方でやっぱりCDで持っておきたいアルバムってのもあったりする。ロキシーミュージックのアルバムもそのうちのひとつだ。いまやかなり安くで入手できるっていうのは大きいな。全部で8枚あるスタジオアルバムのなかで3枚だけ(入手順に"Avalon"、"Flesh+Blood"そして"Siren")持ってると、コンプリートしたくなる。
ということで今回は"Stranded"。Amazonで買い物をしたドサクサで購入した。

ストランデッド(紙ジャケット仕様)

ストランデッド(紙ジャケット仕様)

ロキシーミュージックって、"Flesh+Blood"あたりでずいぶんと芸風が変わってしまった(そしてそれ以降はブライアンフェリーのソロも含めてずっとあんな感じ)ように思うんだけども、その辺り世間ではどのように受け止められているんだろう。個人的には"Flesh+Blood"以降のあのふわふわした音は非常に好みなのだけど。
あー。"Flesh+Blood"の前にロキシーミュージックって解散してたのか。でブライアンフェリー、フィルマンザネラ、アンディマッケイの3人で再結成して作ったアルバムが"Flesh+Blood"だと。なるほど。
でこの"Stranded"はそれよりもっと前、"Roxy Music"、"For Your Pleasure"に続く3枚目のアルバム、というわけで。1曲目の"Street Life"がなんだか"Tokyo Joe"っぽいですな。
"Avalon"からロキシーミュージックを聴き始めたわたくしにとっては、何だかまったく違った何かのように聞こえてしまうのだけども、これはこれでまた違った魅力がある、というのがロキシーミュージックの面白いところですわねえ。

紺屋の白袴ってやつですね

白い巨塔』もついに最終巻、第5巻だ。

白い巨塔(五)(新潮文庫)

白い巨塔(五)(新潮文庫)

ありとあらゆる工作をしまくった学術会議選の結果が出て、そして佐々木庸平さんの誤診の控訴審もいよいよ結審てなわけで、そりゃもう忙しいのなんの。ここでついに柳原が転んで、財前君大ピンチ。しかし物証がなくては… と言っているところに、財前君によって浪速大学から舞鶴総合病院へ飛ばされた江川が、「シヨウコアル」(証拠ある)と里見に電報を打ち、舞鶴から大阪へ出てくる。その江川を迎えに里見が大阪駅へ行こうとする。待て あわてるな これは孔明の罠だ。きっと大阪駅に財前が雇ったジャンキーがいて、ホームから突き落とされるぞ。と思ったが、これはどうやらそういう話ではなかったようだ。もしハリウッドでリメイクしたら絶対そういう展開になると思うんだけどなー。
んで財前君、なんと胃癌になってしまう(しかも手遅れ)わけだが、その診断をした大学病院の医者も癌センターの里見も、本人に告知しないのな。いくら当時は告知しないのが普通っていったって、さすがに癌の専門医の財前君はごまかしきれんでしょうに。こういった部分も含めて、やっぱり時代を感じますわねえ。家に帰ると着物に着替える人けっこういるし、病院でもみんなタバコすぱすぱ吸ってるし。まあ昭和30年代の話ですから。今はあんまり聞かないけど、インフォームド・コンセントなんて言い出したのは1990年代、平成の時代になってからじゃないかな。そのインフォームド・コンセント以前にあったのが「医師の権威(パターナリズム)に基づいた医療」ってなわけで、まさにこの小説の舞台になった大学病院ってところはとにかく、パターナリズムの権化、という感じですわなあ。
発表から半世紀以上が経ち、背景の設定、風俗は古くなる一方だが、何度もリメイクされ一定以上の評価を得ているというのは、いまだパターナリズムに律されているダークサイドが、今も変わらず大学病院にはあるんでしょうよ。怖いですねえ。

月曜から

職場の歓迎会が堺東で行われた。できれば月曜日から飲み会なんてのは避けたいところだが、より多くの人の都合が付くところで選んだらそうなってしまったわけだ。そもそもわたくし自身が木曜と金曜は都合が悪かったりするんだから、如何ともしがたい。
で今回はけっこう久しぶり(いったい何年ぶりだろう)の店に行ったわけだが、うーんここってこんなんだったっけ?って、まあ決して悪いわけじゃないんけども、昔はもうちょっと良かったような気が…
ああそうそう、ゼロ次会で行った立ち飲み屋で食べたアテ、生ハムとズッキーニのマリネが美味かったな。近いうちに作ってみよう。夏向きな感じ。
さて、夕方に阪急京都線相川駅で人身事故があり運転見合せとなっていた。わたくしが帰る頃にはさすがに運転は再開していたが、ダイヤは乱れまくり。電車が詰まっているせいかずいぶん時間がかかる。げんなりしながら乗っていたらいつのまにか気を失っていた。はっと気づいた時には、南茨木駅でドアが閉まる瞬間だった。今までにも何度となく見てきた光景だ。そんなわけで、堺東駅を出たのは午後9時前だったのに、帰宅した時にはもう11時に近かった。やれやれ。阪急電鉄のアプリは事故があった場合にプッシュ通知で知らせてくれて便利なのだが、問題はそのアプリの活躍頻度が昨今あまりにも高すぎるということだ。こんなのが役に立つ機会なんてのは、できるだけ少ないに越したことはないんやでしかし。

なんで「!」を付けるのよ

クレイジー・リッチ!』がさっそくWOWOWでオンエアされた。面白そうな映画だなと思っていたので、さっそく録画して観た。

ストーリーとしてはどってことない、かなりバカ映画寄りだと思うが、しかしテンポが良くて面白い。原題は"Crazy Rich Asians"、タイトル通りほぼ全編、アジア人ばかりが出てくる。そしてイカレている。まあ、金持ちの考える事はようわからんぜ、てな感想だわな。そういえば"先日読んだ『ハゲタカ』"にも「バナナ野郎」っていう表現が出てきて、つまり「見た目は黄色いが一皮むいたら白い」って意味だが、この映画でも中国系アメリカ人にして経済学の教授(専門はゲーム理論)という設定のヒロイン、レイチェル・チュウが言われてたな。レイチェルの友人役のオークワフィナってのがまた、何とも良い味を出してるが、どっかで見たことあるなあと思ったら、『オーシャンズ8』ってか。あれはまだちらっとしか観てないから、そのうちちゃんと観なければ。