野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

頭のてっぺんから爪先まで

群ようこさんは1994年に『肉体百科』という「人間の肉体にまつわる抱腹絶倒エッセイ集!」を出していたらしい。残念ながらわたくしはそれを読んだことがないのだが、今回その続編とも言える『よれよれ肉体百科』を先に読んでしまった。

よれよれ肉体百科 (文春文庫)

よれよれ肉体百科 (文春文庫)

『肉体百科』から、約20年が経過しているわけで、その内容の多くは著者自身の肉体の衰えや機能不全を嘆いたり呆れたりというものになっている。
だいたい40歳を越えたぐらいから、同じぐらいの年齢の人々が集まると、様々な肉体の劣化や身体の不調といったものが話題になることが多い。なんだかそんな話を聞いているような気分になるが、加齢による諸々の劣化や不調に関しては、群さんわりとあっさりと受け入れているというか開き直っているようで、まあ読んでて辛気臭い感じはなく、単純に面白い。ちなみにわたくしの年齢はこの著者よりも一回りほど下なので、あーそうですよねー、と思う部分と、げげっそんなことになるんですか!?と驚く部分があったりする。いやーでもほんと、歳とっても寝たきりにならんように、足腰は鍛えといた方が良いと思うなあ。

かれこれ6年ちょいになりますな

長年使っている一澤信三郎帆布のトートバッグ(「信三郎帆布」製のようだが)が結構ぼろぼろになってきた。ハンドル部分の縫い糸が切れまくり底の方が破れて穴が開いている。いい加減に修理に出さねばなるまい。ということでショップに持ち込んで修理を依頼することにした。しかしあのショップは最寄駅から遠い。このクソ暑い中、東山通りを延々と歩かねばならないと思うとうんざりする。なので車で行った。茨木ICで名神高速に乗ったら、山崎の少し前あたりから渋滞していた。30kmの渋滞で、京都東ICまで100分。バカこくでねぇ、と呆れて高槻で高速を降りてしまった。西国街道を上牧あたりまでちんたらと走り、さらに171号線で京都へ。目的地に着いたのは当初の予定より1時間ほども後のことだ。そもそも、京都まで車で行こうなんてのが間違っているのだ。暑さってのは正常な判断力を奪うものだなあ。さて修理費用の見積もりであるが、大抵こういうものは新品を買えるほどではないぎりぎりのところで、こちらが怯んでしまうぐらいに高い、と相場が決まっている。問題のバッグを預けて帰ってきた。送料1000円で、修理完了したら送ってもらうこともできるが、連絡をもらって取りに来ることにした。2〜3ヶ月ほどかかるそうなので、まあさすがにそれくらいまでには涼しくなっているだろう。何かのついでに取りに来れば良い。何なら駱駝まで足を伸ばして麻婆豆腐を食べるとか、益や酒店か浅野日本酒店で一杯やるのもナイスだ。だから電車で行くべきなのだよ京都は。
せっかくだから昼飯はそれこそ駱駝に行っても良いのだけど、麻婆豆腐を食べるには少しばかり暑すぎる。ということで、とっとと茨木に帰ってくることにした。復路はわりと順調で、171号線でも1時間強で茨木まで戻ってきた。どないやねんな、と思いつつ遅めの昼食は中村商店の「金の塩」だ。

帰宅して小一時間ほど昼寝したらもう夕方だ。まだ暑いが、プールへ行くことにした。例によって東急スポーツオアシスで2km。泳いだあとはやはりぷしゅー、といかねばなるまい、ということでまたレーズン堂へ。今度はヒューガルデンホワイト3/4パイントだ。

いやー美味いよねやっぱり。
てな感じで、なんだかグダグダなうちに夏休みは終わってしまったのであった。

録画が消えてしまわないうちに

生鮮食品のスーパー「たこ一」がなかなか良い、という噂を聞いて、行ってみた。で、とりあえず目についた砂ずりを買って、ネギ塩レモン和えに。銀皮は取り除き、炒め物にした。これも美味い。

こういったものをアテに焼酎など飲みつつ、『ゴッドファーザー Part3』を観た。

ゴッドファーザー PARTIII<デジタル・リマスター版> [DVD]

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3年ぶり2回目だ。さすがに2回目なのでストーリーはそれなりに把握できるが、終盤のオペラ劇場での立ち回りは、いったいどの殺し屋が誰を狙って誰が差し向けたものなのか、さっぱりわからなくて混乱した。が、面白いなやっぱり。何と言ってもアンディ・ガルシアの存在感よ。血の気の多いソニーの息子、ていう役どころにぴったりよな。
マイケルもなー。今さらカタギに戻ろうったって、そうは問屋がおろしませんわな。
WOWOWの中華ドラマ『大軍師司馬懿之虎嘯龍吟』を観た後だと、「家族を守るため」とか言って散々えげつないことをやってるマイケルって、どうも司馬懿に重なるのよなー。まあキャラ的にはだいぶ違うんだけども。ヴィンセントがちょっと司馬昭っぽくもあるし(息子じゃなくて甥だけど)。ま、やってることはそんなに変わらんよね。

夏休みの自由研究

いわゆるところのスパイスカレーって美味いよな、と思う。とある人が、スパイスカレーってわりと簡単に作れますよ、と言っていたので、ちょっと自分でも作ってみようかな、といろいろ調べてみた。
「スパイスカレー」で検索して出てきたページに書いてあったレシピを見て、なるほどこの「基本のチキンカレー」なら何とかなりそうだ、という気がした。で、先週エキスポシティのイズミヤへ行った時にスパイスを買い揃えておき、本日ついに決行することにしたのだ。
件のページには調理の手順が非常に詳しく書かれているので、少しばかり長い。なのでページの下の方に書かれているまとめを見ながら作ったわけだが。
なんだか邪悪なビジュアルのものができあがったぞ。

でも皿に盛ったらそれなりに見える。

うん、まあ一応は食えるものが出来上がった。しかし、「これぞスパイスカレー」という感じではないのだよな…
敗因がいくつかあることはわかっている。

  • 最初に玉ねぎを炒めるのに使う油の量が少なすぎた。台所に残っていた油が少なかったので、全部使っても足りなかったのだ(実は他にストックがあったのだが気づかなかった)。
  • 玉ねぎを炒める際に塩を少量入れるのを忘れていた。
  • 玉ねぎを炒めながら差し水をしなければならないのだが忘れていた。
  • 玉ねぎを炒め、さらにショウガとニンニクを炒めたあとにスパイスを投入するのに手間取った。

こうして書きだしてみたら、なんだかもうさっぱりワヤという感じだな。ちなみに塩と差し水については、レシピの本文には書かれているのだが、まとめの部分では省略されているのだ。何てこった。とにかく上記の最初の3点により、玉ねぎがけっこう焦げ付いてしまい、苦味が出てしまったというのが大きい。また全体に油が不足していたため玉ねぎが焦げただけでなくスパイスもあまり炒められず十分に香りも立たなかったものと思われる。最後のポイントは、味にはあまり関係ないかもしれないが精神的なダメージが大きかった。他の食材は下ごしらえを十分にしてあり、調理に支障をきたすということはなかったのだが、スパイスについてだけ準備を失念していたのだ(なんでスパイスカレーを作るのにスパイスの段取りを忘れるかな)。そのためスパイス投入の段になって、実は買い揃えたばかりの4種類のスパイスの瓶を包んでいるラッピングを取り外し、さらに内蓋を外して、封をしているアルミホイル様のものを剥がさなければならない(これがまた剥がしにくいのだ)、ということに気付き、それですっかり気が動転してしまったわけだ。
ちなみに、鶏もも肉から取った皮で作った鶏皮ポン酢は絶品であった。
ああ、美味いスパイスカレーが食べたい。あらためてレシピを読み込み、捲土重来を期すのである。意気込みすぎてスパイスの煙を巻き上げたらクシャミが出そうだけどな。

やっぱり大阪は暑い

昨夜はやはりちょいと飲みすぎたかな、と思いつつ6時に起きて、茶畑の周辺を5kmほど朝ラン。早朝はわりと涼しい。

と思っているとどんどん暑くなってきたわけですが。朝食を摂った後、9時過ぎに宿を出る。車を樹の下に停めてたもんだから、屋根の上には小さな葉っぱやら花びら的なものがちらほら、おまけにウィンドウは樹液でにちゃにちゃ。参ったぜ。そして途中の加西SAで休憩した時にふと見ると、アンテナにバッタが…

こいつ美作からずっと乗ってたのか?!まさかなあ。
帰路は渋滞等もなく順調で、昼前には大阪に到着した。どっかで昼メシ食べてく?てなことになり、小野原にある銀蔵という店に。海鮮系が美味いらしい。なるほど、いろいろと魅力的なメニューが。わたくしは本日におススメという新鮮さごし定食を。さごしのタタキ、フライ、煮付け、塩焼きの中から2つを選べるということだったので、タタキとフライを選んだ。

うーむ、えげつないほどのボリュームじゃないか…
そんな感じで無事に帰宅。バッタはすでにどこかへ行っていた。
30分ほど昼寝して、まことに平和な夏休みですこと。

パッタイって必ず食べ過ぎるよね

美作の山中、茶畑に囲まれた一軒家で合宿をすることになった。車3台に分かれているので、各自適当に出発し夕方ぐらいに現地に着くように、というゆるい感じで行った。ただし途中でチーズと焼鳥と酒を調達するように、というミッションがある。
朝9時すぎに家を出て同乗者をピックアップ、中国自動車道の院庄ICで降りたのは昼前ぐらいだったか。とりあえず昼メシ、とはいうもののそんなに選択肢はない。その少ない選択肢から、なぜかタイ料理を選んで行ってみたら、なんと満席。仕方がないのでしばらく待つことにした。

20分ほど待って店に入り、わたくしが注文したのはパッタイ。他の2人はタイ風ラーメン。ボリュームも確認せずに3人でシェアする用に空心菜の炒め物に、タイ風炒飯大盛(何で大盛にするかなあ)、そしてゆで卵の塩漬け。このゆで卵が塩辛いのなんのってあーた。いやそんなことより、パッタイ一人前がこれですから。

んなもん炒飯(大盛)とか空心菜炒めとか、それはあんたアカンでしょうが。残念ながら空心菜は完食できなかった(炒飯は完食したんかい)。いやでも、パッタイも炒飯も空心菜も美味かった。
そこから小一時間ほど走ってチーズを買いに吉田牧場へ。

到着したのは14時ごろ。店頭に本日は13時で営業終了します、てな貼り紙がしてあって大ショック。しかし、最後まであきらめちゃいかん、と安西先生が呼び鈴を鳴らして無理やり店の人を呼び出し、何か残っていたら売ってもらえませんかと交渉したら、リコッタチーズ以外ならありますよ、とのこと。おお、素晴らしい。やっぱりあきらめたらそこで試合終了ですよね。てなわけでカマンベールとラクレットを購入したわけだが、後で食べてみたところこのカマンベールが猛烈に美味い。うーむ、わかってたら自分用にも買ったのに… と後に悔しい思いをしたのであった。
さて、さらに中島ブロイラーなる鶏肉屋(?)で焼鳥を買い求め、リカーショップで酒を調達してミッション完了。宿に着いたのはもう17時を回っていた。

ちと暑いけれども庭でバーベキュー。他の班が調達してきた肉がまた、やたら美味いときた。いやぁたまりませんなあ。

いつも金比羅製麺か中村商店じゃ芸がないだろ

実は昨日から夏休みに入っていて、せっかくこういう平日の休みこそ、何かスペシャルなことを、とは思うのだけどこれといってスペシャルな予定もなく。ちょっと買い物へ行くのに、わざわざエキスポシティのイズミヤで、ついでに昼飯でも、てな感じで行ってみたものの。エキスポシティって昼飯はゼヒここで、てな店は無いですな。で結局スタバで石窯フィローネなど食べることになる(石窯フィローネ美味いよね)。うーむ、わざわざエキスポシティまで行った意味ってあんまり(というか全然)無いよなー。無印でTシャツとパンツ買ったけど。
帰宅してからちょっと昼寝して、夕方から東急オアシスへ泳ぎに行った。普段はまず行かない平日の夕方だと、4レーン中3レーン使ってレッスンやってやがんの。
それでも2kmほど泳いで、せっかく平日なわけですから、てことで久しぶりにレーズン堂へ寄り、ウッドミル・ブルワリー京都の「はっさくホワイト」1/2パイントでぷしゅー。

はっさくフレーバーが爽やかで、なかなか結構でございます。しかし1/2パイントってレギュラー缶一本にも満たない量で、もう一杯いてこましたろかな、などとつい思ってしまうがそこはぐっと抑えて。麦音フェストの前売りチケットゲットいたしました。ぶふふ。