野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

そこ変えるんならちゃんと言ってよ

常用のiPhoneでiDなんかの支払いをするとき、ロック状態のままで端末をリーダーにかざすと、今までは自動的にWalletアプリが起動してTouch IDでの認証を要求してきたと思うのだけど、iOS 13になってからはうんともすんとも言わなくなった。実は設定の「WalletとApple Pay」に「ロック中にアクセスを許可」という項目があるけど、これを有効にしても、Walletを使用可能にするためのアクシれるョンが「ホームボタンをダブルクリック」ってそれけっこう難しいんやでしかし。なまじ最近の機種については、Touch IDの処理が早くなっているため、1回のクリックで端末がアンロックされてしまう。そうするといろいろややこしいことになるので、これは有効にしていない。結局iDを使うためにはまずアンロックをしなければならない。これが地味に面倒だったりする。モバイルSuicaは別にそんなこと無いのだけど。

家で音楽を聴く用に古いiPhone 5sを使っているのだけど、iOS 13になってからというもの、「ミュージック」アプリを起動すると必ずクラッシュするようになった。2回クラッシュして、3回目でやっと起動する。何なんこれ。

「写真」アプリから「カメラロール」が無くなっていて少しばかり焦った。「マイアルバム」の「最近の項目」が以前の「カメラロール」に相当するのだな。
あと「日別」とか「月別」にはすべての写真が表示されているわけではないのだな。これも軽く焦ったポイントのひとつだ。

こうして見ると、iOS 13で良くなったことって、何ひとつ無いように見えるのだけど、どうなの実際のところ。
ナイトモード?あー、ねぇ。

もう間に合わないかもしれない

今年『十二国記』シリーズの新作が出る、と聞いたのでせっせと読み直しつつ記憶をリフレッシュしていたが一向に出てくる気配がない。何だよそれ出る出る詐欺かよ、と文句言いつつ旧作を読み進めるのはホールドしていたわけだが、いよいよ10/12にリリース、という具体的な情報が入ってきたので、慌ててリフレッシュを再開した。というわけで『図南の翼』。

図南の翼 十二国記 (講談社X文庫)

図南の翼 十二国記 (講談社X文庫)

主役は豪商の娘・珠晶。『風の万里 黎明の空』で恭国の王としてちらっと登場してましたな。
先王が斃れて27年。王が不在のため国は荒廃するばかり、というなかで、誰も王にならないのなら、私がなる!と12歳のお嬢様が言い出すという設定。そんなアホな、というところだが、先述の通り前作にて彼女がいずれ王になることはすでにネタバレしている。ではどうやって王になったのだ、という、いわば犯人はすでにみんなわかっているのだけど、どういうロジックで追い詰めてそのアリバイを崩していくのか的な話。そしてまた、この長大なサーガは、それぞれのエピソードの中で十二国記ワールドの構成要素を少しずつ解説していくような作りになっている。王になろうとするものは「麒麟」に選ばれるために「蓬山」を目指して「黄海」を超える過酷な旅をしなければならない。今回はこのあたりの話が中心となる。
十二国記シリーズを読み直すと、いずれのエピソードにも何かしら政治哲学的な問いが含まれているように感じられる。珠晶のノブレス・オブリージュ的な責任感と恤民の心は大変に結構なのだけども、やはりどうしても12歳のガキだとどうしても、いやいやわかってねーなアンタ、みたいなところもある。その辺を、妖獣を狩るのを生業とし、十二国記世界における不可触民的な位置にいる頑丘との黄海の辺境における珍道中で学び、王たるものとしてふさわしくなっていく。というような話でもあるよねこれは。

12歳のお嬢様が王になる、なんてのはファンタジーの中での話にすぎないかもしれないけど、国連で怒りのスピーチをしているのが16歳の少女だからって決して侮れない、てのはみなさんご案内のことでね。これから世界はどのように変わっていくのでございましょうか。

マグロがなければハマチを

堺東駅の地下にある「ほてい鮨」で宴会。
この店、びっくりするほど美味いわけじゃないし、そんなに安くもないけど、何となく使い勝手が良いので、考えるのが面倒な時はわりとここに行くことが多い。あ、今回はわたくしが選んだわけではないですけどね。
あと、堺東駅の地下レストラン街up‘ル(これで「アップル」と読ませる、なかなかスゴいネーミングセンスだな)に入っているので閉店が22時と早めなのも安心だし。

てなことを言いつつ、2軒目行ってりゃ世話無いわな。
しかもわざわざ駅前の横断歩道を渡って商店街まで戻って。

最近の寛十郎には椅子が導入され、もはや立ち飲みではなくなっている。そしてまた、特にまぐろをフィーチャーしているわけでもない。相変わらず海鮮系がメインだけど、日本酒とフレンチ系肴の店、てなことになってきた。
まあ、それはそれでなかなか結構だ。
ホタテのベニエベニエって何?と思ったら天ぷらのことらしい。

ハマチのカツレツなんてのも美味かったな。

日本酒は何を飲んだんだったかな?瀉楽だったかな。よく覚えてない。
結局堺東を出たのが23時過ぎ、御堂筋線経由で梅田から阪急京都線の桂行き最終に乗って、何とか南茨木駅で乗り過ごすこともなく無事に帰宅したのは0時半を回っていた。
週の半ばでこういうことをやると、後がしんどいのよな…

酢と醤油とラー油だろ普通

本日は梅田で仕事をしていて、そうすると何かと難しいのがひるめしの問題。
グランフロントのオフィスエリアなので、その気になればオフィスエリアの、そんなに高くなくて味は普通なカフェテリアを使うことができる。が、昼どきにはやはり混んでいる。グランフロントの7階とか8階にも高い飲食店があるが、少し足を伸ばしてルクアの地下へ行ってみた。
人気店はやはり行列ができている。わりと席に余裕のある中華屋が目に止まったので入ってみた。
なんだか妙に炒飯が食べたいのだが、餃子も捨てがたい。あ、担々麺も良いな。
てなわけで結局、担々麺に餃子、ということになった。炒飯はどこへ行ったのだ?

担々麺、まあ普通かな。不味くはない。けどわざわざ食べには来ないだろう。
一方で餃子はなかなか美味い。焼き餃子だけどけっこう皮が厚いな。これは水餃子向きかもね。
目の前に「餃子の流儀」なんていうのが貼られていて、まず最初は何もつけずに食べ、次に酢だけをつけて食べ、そしてさらに酢と胡椒で食え、とのこと。

なるほど。
何もつけないのも、酢だけというのも、それぞれ美味い。しかし胡椒なんてどこに置いてあるのだ?カウンター上を見回したが見当たらない。まあ頼めば出してくれるのだろうけど。わざわざ頼まんと出してくれないのか?だったら酢に胡椒入れて、なんて食い方を紹介するなよな。なんだか微妙にイラついた。
支払い方法を訊かれて、Suicaを使おうと思ったのだけど使用可能な電子マネーとして表示されていたのがICOCAだったので、気を遣ってあえて「ICOCAで」と答えたら、なかなか通じないんだなこれが。何でやねんな、と思ったが3回ぐらい聞き返されてやっと通じ、Suicaで決済しようとした時に、対応する電子マネーは他にもいろいろあり、ちゃんとiDも使えることに気づいたが後の祭り。よくあるんだよなーこういうの。

昼食後にちょっとコーヒーでも飲もうか、ということでルクアイーレ2階に入っているスターバックスでコーヒーを買う前に、残高が微妙に足りなさそうだったのでスターバックスカードにアプリで入金し、支払いを済ませた直後に、ここでもiDが使えることに気づいた。
今日はこんなんばっかりか。
もひとつ残念なのは、なんだかコーヒーもあまり美味くなかったということだな。過度な期待を抱いてはいけないのは承知しているが、でも普通もうちょっと美味いだろスタバのコーヒー。これならコンビニのコーヒーの方がまだ美味いんじゃございませんこと?
まあ今日はこんなんばっかりってことですよ。

今週はいろいろ大変なわけですよ

だいたいいつも土曜日に整骨院へ行くのだけども、先週は遠足のため行けず、かわりに本日月曜日の夜に予約を取った。腰と足首にそこそこの痛みを覚えていたので、ちょうど良かった、かもしれない。

さて、訳あって本日はどこぞで晩飯を食べて帰ることにしていた。整骨院は心斎橋にあるので、そうするとアレだな、奢酌楽だな。
とりあえずハートランドなど飲みつつメニューを眺め、じゃこおろしと鮭ハラス焼きを注文した。

ええ感じですなあ。てことで篠峯。ちびちび飲んでるともうちょっと、てな感じになってアオサ入りだし巻き

なんというかねーここは、多くの場合「思ってたのとちょっと違うやつが出てくる」のよね。いや、ほめてるんですよ。
そのうちのひとつがこれ、肉みそ麻婆野菜。

いやー美味い。ちなみに酒はこの少し前に「メガネ専用」を注文してます(だから何?)。
そんな感じでええ塩梅だけど、月曜日からそんな飲んでどうするの?って…

さあ、どうしましょうねぇ。

ろまんてぃーく

ストリーミング解禁となった大貫妙子の旧盤シリーズ。
『ROMANTIQUE』なんかもよろしうございますよね。

ROMANTIQUE (Mastered by Bernie)

ROMANTIQUE (Mastered by Bernie)

  • 大貫 妙子
  • ポップ
  • ¥2100
全体にヨーロピアンなテイスト。元シュガーベイブっていったって、タツロー親分とはまたずいぶんとテイストが違うよねー。
これのLPは持ってなかったなあ。レコードをレンタルしてカセットにコピーして聴いてたんだったかな?たぶん大学生ぐらいのころ。
一曲目の「CARNAVAL」がけっこうエレクトロニックな感じなのよね。
そして「若き日の望楼」は名曲。
なんて言ってるけど、それぞれの曲なんてほとんど記憶に無いのよなあ。昔それなりに聴いてたはずなのに。
あらためて聴いてみると、不思議に耳に残って、ちょっと中毒性があるかもしれない。
いやー名盤ですねえ。

大人だって大鵬は好きなんだぜ

久しぶりに山へ行きましょう、ということになった。トレランではなく登山だ。
今回のターゲットは、るり渓を経由しての深山、ということになった。総勢9名のパーティで、集合はJR二条駅
るり渓の場所を知っている人は、なぜわざわざそんなところに集合するのだ、と不審に思われるかもしれない。まあいろいろと事情があるのだ。
二条駅近くのレンタカー屋で車を借り、るり渓へ向かう。9号線を経由して行ったら、1時間半ほどかかった。だからなぜ二条駅などに(以下略)

駐車場から少し先に行ったあたりにるり渓自然公園の入り口がある。そこから渓流に沿って、全長3kmほどのコースがある。ここを歩くわけだ。

そこかしこに「双龍渕」とか「玉走盤」とか「水晶簾」などという大層な名前の「見どころ」がある。正直なところいずれも「言うたもん勝ち」な感じは否めないのだが、いやいや大変に結構なのである。

るり渓の散策(と呼ぶにはややキツめか?)コースは通天湖の手前で終わり。そこからさらに歩くと、登山口がある。ここからが本題なわけですよ。

るり渓カントリークラブを横目に見ながら登る。なかなかの急斜面で、結構キツい。
うわこれはえらいこっちゃ、と思ったが、中盤以降はさほどしんどくない。途中2、3回ほど「山頂か?」と思わせるフェイントを食らいつつも、何だかんだで1時間ほどで山頂にたどり着いた。

そこで昼食を摂って休憩。
ちなみに山頂は雨量観測所になっており、実はそこにアクセスするための舗装路がある。復路はその道路を通って下山した。いくぶん遠回りではあるが、当然ながらずいぶん歩きやすい。

ヤギの牧場前を経由して、るり渓温泉前に到着。しかし風呂に入るためには、4kmほど先にある駐車場まで行き、車を取ってこなければならない。お風呂セットは車の中に置いているのだ。まあそれはもともと計画に織り込み済みだ。想定と少し違っていたのは、「深山に登るのってそんなにしんどくないよね」ということであり、じゃあこの際だから駐車場まてまは走って行く?てなことになり。その場のノリだけで、有志4名により「締めのトレラン」などという暴挙に出てしまった。

まあでも、全部で3kmぐらいかな?意外と悪くないかもね。

さて車を取ってるり渓温泉に戻り風呂に入る。いやあ、さっぱりしますな。

風呂から上がったら車で二条へ戻る。ここであらためて、なぜ二条駅なんぞに(以下略)という疑問が再燃することだろう。その答えは風の中に、じゃなくて駅前にある。今回の真のゴールは、中華料理店「大鵬」だ。

中華はやはり大人数で行くに限る。
まあとにかく、どの料理も絶品で、わたくしはそれらについて上手く語る術を持たないのであるがとりあえず、よだれ鷄は猛烈に美味かった。

この後に残ったタレにからめて食べよと、ぶっとい春雨が一緒に供されるというのが何とも心憎い。
そして、海老と蛤のチリソース。チリソース?これチリソースなん?いや、わたくしの知っているチリソースとはまったく別物だが、そんなのもうどうでも良いではないですか。

これまた残ったチリソースを殲滅するために、蒸しパンを注文してくれたM隊長、GJだ。ちょっと多すぎるんじゃないか、と思えたそれらはまた、後に登場する酢豚(本当に豚のみ!)をも受け止めてくれたのだった。

こういうナイスな中華たちのために、と各種ナチュール系のワインが次から次へと登場する。
中華屋なのに、ソムリエールなおねいさんがいるぞ…

一杯めはゲヴュルツトラミネールだった。

野菜も食べないとな、と思って、空芯菜炒めなんかありますかと訊くと、それは無いけれども京野菜の塩炒はある、とのこと。しかもそれは鮎なれずし味にできると…

そりゃこんなメニューだと、中華って言ったってそりゃワインがススム君でしょうよ。

あーもうダメですこの店。
まったくもってけしからん。

一週間ほど前は台風接近中なんて話もあり、いったいどうなることやらと心配していたが、結局雨は降らず、かと言って暑すぎもせず、絶好の山日和となった。いやーよかったよかった。