野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

もうぼちぼちええと思うのよね

もう9月なのに毎日が猛暑日てどういうことやねんアホちゃうか、と思っていると今度はエゲツない台風が来るとか何とか、でもまあ結局はそこまでひどいことにはならなくて(幾分ひどいことにはなったようだけど)とりあえずは結構、ということなのだろうか。
よくわからんがとにかく、さすがにここ数日はベタな表現ながら「朝晩涼しく、過ごしやすく」なってまことにありがたいことである。
しかしながら日曜日からずっと、一歩も外に出ていない。さすがにこれはいささか具合が悪かろかう、ということで朝っぱらから近所を5kmほど走ってみた。
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ほんの少し、おそらく数度ほどの気温の違いであるが、そのインパクトははかりしれない。なかなか気分良く走れたかと思う。
こういうのも在宅リモートワークだからできたことで、普通に通勤するのだとすると、ここまでやる余裕はなかったことだろう。結構なことだと思う。
本日の終業は21時前で、昨日ほどではないとはいえ、これもなかなかたまりまへんなぁ。

デヴ化の原因はあちこちにある

昨日は結局一歩も外に出なかったし、今日ぐらい夕方に散歩でもしようかなと思っていたのに、仕事が炎上してしまって終わったのが22時、そら殺生でっせ。
在宅リモートだからまだ良かったけど、こんなの出勤してたら、たまったもんやおまへんで。
リモートだから遅くなった?いや、そんなことないと思うな。
夜遅くに晩ゴハン食べるのは、あまり感心しませんな。在宅だったら、仕事の途中でも食べといた方が良いね。食べたらもう、やる気なくすけど。
まあ非常事態ということで、来週末ぐらいまではアドレナリンどばどばで乗り切るしかないですな。

ハイシェンが来るぞ

土曜日は暑くてとても走る気にならず、じゃ日曜日に、と思ったけどもついダラダラと朝寝をしてしまい、起きたのは10時前。すでに外はたいがい暑い。仕方がないなそれじゃ夕方にでも、なんて思っていると午後から雨が降り出して、結局は一日中家に篭っていた。
まあ、こうなることはわかっていた。だいたい天気予報の通りなのだから。要するにハナから本気で走る気なんぞ無いのだ。
そもそもが、そんな余裕などないのだ。最近ちょっとばかし仕事が立て込んでいて、月曜の朝までにやらなければならない仕事がある。ちゃっちゃと片付ければ良いものを、ぐずぐずと昼前になってから取り掛かり、何とかキリがついたのはもう21時前だ。
せっかくの日曜日なのに、残念な過ごし方をしてしまった。という感じはそんなにない。どうせ元から大した用事などなかったし、だいたい外は天気が悪いじゃないか。九州方面には台風が近づいているらしいし。明日はもう月曜日で、また仕事が始まってしまう、とはいうものの在宅リモートワークの予定にしているから、通勤しなくて良いのでそれも別に憂鬱ではない。
というわけで(どういうわけで?)、先日楽天で買ったワインのうち一本を飲んだ。

美味かった。ポイント5倍にならなくても、悔しくなんか無いぞ。くそ。

大阪で最強ですってよ

心斎橋に出かけていて、どこで昼飯を食べようか、ということでクリスタ長堀のカドヤ食堂へ行ってみた。
カドヤ食堂は初めてだ。阪神の地下の店も、最近できたクリスタ長堀の店も、だいたいいつも行列ができていて、なかなかの人気店であるらしい。
「中華そば」のポークとチキンがある。生玉子の付くチキンにしてみた。
生玉子だけではない、ごはんとキムチも付く。
ていうか単品の設定無いのかよ…
14時前でちょっと遅めの昼食だったので、ごはんは無しにした。値段いっしょだけど。
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なるほど、美味いですな。正直、並んでまで食べようとは思わないけど。
食べ終わって外に出たら5人ぐらい待ってて、ちょっとびっくり。

本店は西長堀にあるのか。大人気店らしいな。どうもメニューもクリスタ長堀とは違うらしい。塩そばとか黒豚旨みそばとか、なんだかやたら美味そうだけど、行列するのはなあ。

次回はつけそばかな。並んでなければね。

そういう大事なことは早く言ってくれ

家の買い置きワインの在庫が少なくなってきた。しかし今は有効なボンルパの割引クーポンが無い。
クーポンが送られてくるまで待つべきか、それとも。
と、悩んだ末に、楽天で買うことにした。以前にも利用したことがある、トスカニーというショップだ。

月曜日の夜に注文したら、木曜日に届いた。
届いたワインのうちいくつかは、「お気に入り商品」に登録している。
そいつらが届けられた木曜日の夜から「ポイント5倍」になった。
何でやねん。嫌がらせか。
さらに、保有しているポイントのうち、9月末で失効する期間限定ポイントが1,000ポイント以上あることに気づいた。しまった、このポイントを使っとくべきだったと思ったが時すでに遅し。
そんな時に限って、という感じだが、金曜日にやっとボンルパから割引クーポンが届いた。
お前らええ加減にしとけよ… と思うが、まあ致し方ございませんな。
なんつーか、けたくそ悪いわー。

ちなみに、「けたくそ(けったくそ)悪い」というの、その語源(?)て何よ、と調べてみたら、「卦体糞悪い」なんですな。
卦体とは、占いの結果のことなのだそうで。ああそういえば、ゲンクソ悪い、というのも聞いたことあるな。
まあとにかく、卦体クソ悪い、ファッキン卦体が悪いぜ、ということですね。
たしかにこういう、ある程度は運まかせで自分ではコントロールが難しい(期間限定ポイントは単に迂闊なだけだが)事案に関しては、ファッキン卦体悪いというのは何だかしっくりくるざますね。

とりあえず今日のところは、秘蔵の七ロ万を開栓するということで…

ドラマや映画では見たことないですね

たとえば「公安に目をつけられた」なんて言うとき、それは公安警察公安調査庁のどちらを指しているのだろう?
そんなこと今まで考えたことはなかった。それらが別のものだということを分かってなかったからだ。
佐藤優と手嶋龍一、この二人の組み合わせによる対談形式の本というのは、何とも独特のテイストで、正直なところどうも鼻につくというか、ちょっとうんざりさせられる部分もあったりするのだけど、でもつい手を出してしまうのだな。

で、この『公安調査庁』という本を読んで、前記のような区別があることにやっと気づいたわけだ。
いや、実を言うと以前に『公安は誰をマークしているか』という本を読んだことがあり、その中で公安警察だけでなく公安調査庁についての説明もあったのではないかと思うのだが、どうもその辺が記憶にない。というかちゃんと理解できず頭に入ってなかったようだ。
いずれにしてもこのお二人が言いたいのは、インテリジェンス活動の重要性、そしてインテリジェンス機関としての公安調査庁が(意外と?)優秀であること、だ。
金正男東京ディズニーランドに行こうとして入管で止められたケースを様々に読み解き、各国のインテリジェンスとの関わりについて紹介されるくだりなど、なかなか面白い。
インテリジェンス活動というのは、上手くいっているほど、一般人の目からは見えなくなり、「何もしていない」のと同じになる、という。なるほど。
公安調査庁にはもっとリソースが割り当てられてしかるべきだが、そのためには納税者の理解を得る必要があり、だからもうちょっと上手に宣伝しないと。って何言ってんの、と思うが、イギリスのMI-5なんかはテレビドラマなど作ってそれとなく宣伝しているらしい。へええ。
公安調査庁ではウェブサイトで「内外情勢の回顧と展望」という国内外の治安情勢をまとめた報告書を公開しており、これが非常に出来が良いのだそうだ。PDFでもダウンロードできる。
わたくしもちょっと平成31年版を目次だけ眺めてみた。全部で80ページほど。サイバー攻撃についても書かれているな。まあちょっとヒマな時にでも読んでみると良いかもしれない。

儒家ってマジ腐っとるな

項羽と劉邦』ついに下巻を読み終わった。

項羽と劉邦(下)(新潮文庫)

項羽と劉邦(下)(新潮文庫)

面白かったけど、なんだか項羽劉邦も、訳わからんなあ。
エンタテインメント的には、百戦百勝の将軍・韓信とか、次から次へと奇策を弄する陳平とか、ああ言えばこういう、舌先三寸の腐れ儒者・酈食其(れきいき)とか、その辺が無闇に面白いのだけど。
だいたいが劉邦ってのは定見が無いから、周りがあれこれと献策してくるのを無節操に取り上げて、支離滅裂なことになるのだよな。それをフォローして回る蕭何なんか、たまったもんじゃなかろう。
斉を平定するように命じて韓信を派遣しておきながら、酈食其の口車に乗せられて和議に持ち込もうとする、なんてのがその最たるもので、いったんは酈食其が和議を成立させた斉に、そのまま韓信が攻め込むなんて無茶苦茶なことになるわけだ。
それで激怒した斉王に煮殺されてしまう酈食其も気の毒だが、でも考えてみたら韓信が斉の制圧に向かった後で、和議に持ち込むよう酈食其自身が劉邦を言いくるめたのだから、自業自得と言えなくもないか。
とはいえ、和議に方針を変えたんだったら、それちゃんと韓信に伝えてやれよ。やっぱひどいな劉邦

この少し前の春秋戦国時代というのが、いわゆる諸子百家というのが現れたころで、儒家もそのひとつ。この小説の中での儒家というのがまた、揃いも揃って胡散臭い連中ばかりで、劉邦もかなり儒家を嫌っているようだ。自分はゴロツキのくせに。いや、ゴロツキだからかな。
とにかく、儒家というのがあちこちで話をややこしくしているのは間違いない。前記の酈食其なんかがそうだし、常勝将軍ながらどこか職人っぽくて天下のこととかあまり考えてない韓信に、あれこれ吹き込む蒯通(かいとう)あたりも、なかなかロクでもないと思う。

ところでラストの「垓下の戦い」において、いわゆる「四面楚歌」状態となった項羽は最期を迎えるわけだが、ここであの有名な「垓下の歌」が出てくる。いや、有名って言ったって実はわたくしその名前を覚えてはいなかったのだけど、虞兮虞兮柰若何というフレーズ、虞や虞やなんぢをいかんせん、というのを、そういえば高校の漢文の授業でやったな!と思い出したのだった。そうか、あれはこういうシチュエーションで歌われたものだったのだな、と。
うん、そのような解説がついていたことも何となく記憶している。しかしどうもピンとこなかったというか。それが今回、こういう長い物語の流れの中で出てきて、ああそういう感じなんですね、と初めてちゃんと理解できたような。

休憩したら次は宮城谷版も読んでみようと思う。あちらは全4巻だ。心してかからねばな。