野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

読書

アマンダ大活躍

ちょっと軽いものが読みたいな、ということで『あなたは、誰かの大切な人』。あなたは、誰かの大切な人 (講談社文庫)作者: 原田マハ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2017/05/16メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る帯に書いてある文によると、疲…

少しは景気の良い話も聞かせてくれよ

トルストイは『アンナ・カレーニナ』の冒頭で すべての幸福な家庭は互いに似ている。不幸な家庭はそれぞれの仕方で不幸である。 てなことを言っている。会社が倒産する仕方というのも、実に様々なバリエーションがあることだなあ、と、『あの会社はこうして…

14番でビビらせて8番でヘタを打つ

『さよならドビュッシー』は、ユルい感じのタイトルのわりになかなか凄惨なお話だったと記憶している。主役ではないけれどもあの物語の中で重要な役割を演じたのが岬洋介。どうやら中山七里作品の中には彼を主役にしたシリーズがあるらしい。 でこの『どこか…

ミルトンdisられ過ぎだろ

数年前にブクレコに投稿した『経済ジェノサイド:フリードマンと世界経済の半世紀』という本のレビューを、本が好き!にコピペ投稿した。それに対して、宇沢弘文もフリードマンには迷惑していたらしい、てなコメントをいただいた。そこで紹介されていた『人…

お腹いっぱいになります

『大国の掟』を読んだ。イカついタイトルだ。大国の掟 「歴史×地理」で解きほぐす (NHK出版新書)作者: 佐藤優出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2016/11/10メディア: Kindle版この商品を含むブログ (2件) を見る世界情勢を読み解くには、歴史と地理に関す…

順番がわかりにくいのよ

『螻蛄』を「けら」と読むなんて、フリガナがないとちょっと無理だろ。 なんでもそういう昆虫がいるらしい。そして、一文無しのことを俗にこう言うのだとか。そうか、「おケラ」ってここから来てるのか。 怪しい建設コンサルタントの二宮とイケイケヤクザの…

で、どの辺がどうデザインなのかね?

最近では会社のエラいさんなんかが、デザインシンキングだなんだ、などと言い出して、ああ、デザインシンキングね、うんそうなのよ、デザイン思考だから、なんて分かったような顔をして適当にごまかすのもちょっと難しくなってきた。しかたがない、ここらで…

そんなやつほんまにおるんか?と改めて

『「意識高い系」の研究』?アホなことをやっとるな。と思いながらも、なんだか面白そうなので読んでみた。 「意識高い系」の研究 (文春新書) 作者: 古谷経衡 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2017/02/24 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (1件) …

しかし昭和な会社ですな

TVで『白ゆき姫殺人事件』というドラマの予告編だか本編だかをやっていて、チラッと見たらなんとなく面白そう。あ、湊かなえ原作ですかなるほど。じゃちょっと読んでみよう。てなわけで。 白ゆき姫殺人事件 (集英社文庫) 作者: 湊かなえ 出版社/メーカー: 集…

せっかく帰ってきたのにね

『アメリカン・スナイパー』はなんともヘヴィな映画だった。あれはあれで原作があるようだが、どうやらかなり関連がありそうなのが『帰還兵はなぜ自殺するのか』だ。数年ほど前に話題になった本だが、あの映画を観たのを機に、読んでみることにした。帰還兵…

The Damned Don't Cry

誉田哲也の新刊が出ているではないですか。『歌舞伎町ダムド』というタイトルから、あのシリーズの続編だなこりゃ、ということで特に吟味もせずに購入した。 歌舞伎町ダムド (中公文庫) 作者: 誉田哲也 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2017/02/21 メ…

ワンダーとシンパシーってやつですよね

お笑い芸人の書いた小説が芥川賞を取った、と話題になった『火花』については、まあそのうち文庫になれば読んでみてもええかな、ぐらいなつもりでいた。なんでも最近ドラマ化されたようで、おまけに原作も文庫化されてしまった。じゃぼちぼち読んでみるか、…

篠川さんちはそうめんに天ぷらが付くらしいよ

ああまた『ビブリア古書堂の事件手帖』シリーズの新作が出ている。今度は『栞子さんと果てない舞台』。ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~ (メディアワークス文庫)作者: 三上延出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2017/02/25メディア: 文庫…

これが昭和テイストか

どこのどいつか知らんが、『ビジネスエリートの新論語』なんて、また小賢しい本を出しやがって。こうやって利いた風なことを抜かす奴らが幅を利かしているのを見て苦々しく思う今日この頃。どれ、誰が書いたんだこれ。なに、司馬遼太郎?ああごめんなさいご…

そしてイーヨーも

高校生とか大学生のころ、大江健三郎の小説をあれこれと読みあさったものだ。それらの小説には必ずと言っていいほど、「壊す人」、「オシコメ」、「亀井銘助」といった人物が登場する、「谷間の村」に語り継がれる不思議な物語が引用される。 とはいうものの…

アレとコレとかき集めてがっちゃんこして一丁あがり、てか

世の中に異変が起これば、それは商売のチャンスである、と考える人々というのがいる。先般の、変な髪型したおっさんが大統領になったという事件についても、これに便乗してひと儲けしてやろうと目論む連中が後を絶たないわけだ。で、例えば『トランプは世界…

泣ぐ子いねが

NHKの『100分de名著』の『野生の思考』編を観ていたら、『火あぶりにされたサンタクロース』なんて本が紹介されていた。なんだおい、そんなの知らんぞ、要チェックやんけ、と思っていたところに、先日の『回・転・展』の会場で売っていたのでさっそく買い求…

相変わらずてんこ盛りですなあ

さてたまには内田せんせの本も読んでおこう。 てことで新書になった『街場の共同体論』。潮新書 街場の共同体論作者: 内田樹出版社/メーカー: 潮出版社発売日: 2016/12/29メディア: 新書この商品を含むブログを見る共同体を維持していくには、その中にだいた…

んなもんわかりゃしねえよ

世の人もすなる◯◯といふものを、我もしてみむとてすなり。というタイプのエッセイみたいなものというのは、けっこう多いように思うのだ。で、この◯◯の部分が、まあ普通の人ならやってないはずがないよね、てな事なのにやったことがない。そこにちょっとダメ…

ミスジ美味いよね

『漁港の肉子ちゃん』ってまた、すごいタイトル。漁港の肉子ちゃん (幻冬舎文庫)作者: 西加奈子出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2014/04/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (17件) を見る肉子ちゃんの本当の名前は菊子だけれども、それを知っている人は…

人類はみな兄弟とか言ってたし

誰しも生物学上の母親と父親がおり、その父母にもやはりそれぞれ母親と父親がおり、以下同文。と考えると、その数は40代ほど遡っただけで1兆を超えてしまう。んなアホな、とは思うが、この理屈のどのあたりがどういう風におかしいのかをうまく説明できず、ど…

ユルいアントレプレナー

ミシマ社という出版社については、少しだけ聞いたことがある。なんだか面白そうな本を出している、ちょっと変わった出版社だ。そして社長の名前は三島邦弘、そのまま社名になっているのだな。 その三島さんがミシマ社について書いた本が『計画と無計画のあい…

お嫌いですか?お好きです

『ヤッさん』というとつい、「怒るでしかし!」とか「めがねめがね」なんて連想してしまうんだけども、もちろんそういう話ではなく。ヤッさん (双葉文庫)作者: 原宏一出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2012/10/11メディア: 文庫 クリック: 6回この商品を含む…

天網恢恢疎にして時折漏らす

伊坂幸太郎の小説は表紙のデザインも良いなあ、と思う。文庫化された『首折り男のための協奏曲』を読んだ。首折り男のための協奏曲 (新潮文庫)作者: 伊坂幸太郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2016/11/28メディア: 文庫この商品を含むブログ (5件) を見る長…

けったいなおはなし

ニットキャップシアターが公演で『ねむり姫』をやったという。残念ながらわたくしは観ることが叶わなかったのだが、せめて原作でも、ということで。ねむり姫 澁澤龍彦コレクション (河出文庫)作者: 澁澤龍彦出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2013/02/15…

ちょっとしつこいですか

『本日は、お日柄もよく』は初めて読んだ原田マハ本だ。数ヶ月ほど前から、書店で妙に目立つなと思っていたら、ドラマ化されるのだと。では改めて読み返してみましょう、ということで。本日は、お日柄もよく (徳間文庫)作者: 原田マハ出版社/メーカー: 徳間…

To make a long story short

ずいぶん長い時間をかけて全4巻の『第二次世界大戦』をすでに読んだのだから、もうええやん、てなもんだが、やはり気になるので『第二次大戦回顧録 抄』も読んでみた。第二次大戦回顧録 抄 (中公文庫―BIBLIO20世紀)作者: ウィンストンチャーチル,Winston Chu…

セバスチャンの棄教

マーティン・スコセッシが『沈黙』を映画化するという。なんてこった、あんなもんどうやって映画にするんだ。と思ったが、いやまてよ、そもそもあの原作って読んだことあったっけ?と正月に実家の本棚を漁ってみたが見つからない。読んだこと無いんやんけ。…

国民的作家は中二だってカバーするのだ

『風神の門』下巻に入ると、「謎の技を駆使する風魔の集団・伝説の忍者獅子王院との忍術合戦」(Wikipediaより)てなことになり、これはもういよいよ少年ジャンプ的展開。中2のときに読んでいたらもうすっかりハマっていたかもしれんなあ、と思いつつ苦笑す…

そんなことがありましたよね

どうやら北方領土なんてとても戻ってきそうにないですね、という昨今。あらためて『国家の罠』を読み直した。国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて―(新潮文庫)作者: 佐藤優出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2015/09/11メディア: Kindle版この商品を含む…