野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

たまには仕事カンケイの本も

要求を仕様化する技術・表現する技術 - 入門+実践 仕様が書けていますか?」という、やたら長いタイトルの本がある。この手の本というのは、あれこれあるようで、意外と適当なものは少ない。たまにあっても翻訳モノで、もうひとつピンと来なかったりする(けっこう翻訳の質も問題)。そんな中、書店で見かけて「おっ」と思った本だ。

要求を仕様化する技術・表現する技術 - 入門+実践 仕様が書けていますか?

要求を仕様化する技術・表現する技術 - 入門+実践 仕様が書けていますか?


実はこの作者、10年ほど前から「”硬派”のホームページ」というのをやっていて、この本にも結構その内容が含まれていたりする。僕も6年ぐらい前にこのページを知って、ひととおり目を通したが、かなり読み応えがあった。まあはっきり言って、どうもこのヒトは虫が好かないし、件のWebサイトもあんまり趣味が良いとは言えない(だいたい「”硬派”のホームページ」っていうタイトルがもう…)。それでも、言ってることは立派だし、内容はしっかりしてると思う。そんなわけで、この本も買ってみた。
書籍のほうもやっぱり、問題のWebサイトと同じような感じだった。ところどころ文章は変だし、誤字脱字が多い(Webページならまだしも活字でそれはちょっとマズいのでわ?)、やたらとあちこちをボールドで強調する(Webページでは赤字にしている)あまりに、強調すべきところが却ってボケてしまってる。同じような事をあまりにもしつこく、何度もくどくどと書いていて冗長過ぎる… ちょっとこき下ろし過ぎたか。それでも、モレを起こさない仕様書の書き方、手戻りを最小にする設計プロセスについて、具体的に書かれていて、その辺はなかなかのもの。
ということで、会社の経費で買って、読み終わったので職場に持って行き、同じグループのみんなにも読んでもらうことにした。この本に書かれていることを自分たちなりに消化して取り入れ、きっちりやっていけば、それなりに効果は上がるだろうと信じている。
それにしてももうちょっと簡潔にまとまらんもんかね。