野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

田舎の葬式

この土日は、葬儀のため実家に帰っていた。今回の葬儀は最近にしては珍しく、通夜、告別式とも故人の自宅で行われた。内容的にもかなり本格的というか、今まであまり見た事のないような手順も含まれていたりする。出棺のとき、位牌や遺影を持つ人、棺桶を運ぶ人などはみんな、頭に三角の布切れを付けるのだ。そう、日本のトラディショナルな幽霊が頭に付けているアレだ。紐に三角の布が付けてあって、その紐を鉢巻きのように頭に巻くわけだ。その布切れにはハーケンクロイツ(じゃなくて卍かな)が書いてあったが、どういう意味だろう。僕は棺桶を運んだので、当然これを頭に付けることになった。「こんなモンを付けるのかよ」とちょっと抵抗があったが、まあ仕方ない。仕方ないけど、頭に巻いた紐がだんだんとずり下がってきて、目にかかり、コンタクトが外れてちょっと往生した。
さてこのような風体で行列になって家を出、霊柩車に乗せるまでになんと3回まわるのだ。ぐるぐると。20人ほどの行列だから、そこそこ時間がかかる。10分ぐらいだったろうか。普通に路上でやるので、その間車の通行は止められるまでは行かないまでも、いささか支障が出る。田舎でないと出来んなこりゃ。
どうでも良い話だが、霊場で荼毘に付した後に骨を拾う時の担当者、3年前と同じだったなあ。
それから、昨日は鳥取ー大阪間の特急バスが快適な作りになった、と書いた。3列のシートで、前後・左右ともかなり余裕がとってある。新幹線より広いと思う。けれどもあれは往路だけの話で、復路は残念ながら昔と同じ作りだった。4列の狭いシート。疲れ方が全然違う。たいてい帰省するときは自分でクルマを運転して帰るのだけど、今回の3列シート車両が選べるなら、こっちのほうが楽だと思った。だけど盆・正月なんかは無理だろうなあ。