「もりおうがい」を変換すると、ちゃんと「森?外」と出た。この「おう」の字はコンピュータでは表示できないのではなかったか。変換候補のポップアップの横に「新JISで追加された漢字が含まれています」と表示されているから、ひょっとするとブラウザによってはちゃんと見えないかも。その森?外の「高瀬舟」は確か高校の時に教科書(だったかな?)で読んだ覚えがある。今回あらためて、新潮文庫で出ている短編集を読んでみた。
- 作者: 森鴎外
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/06
- メディア: 文庫
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なんだかやたらと、ドイツ語やらフランス語やらの単語がちりばめられていて、「読みにくいなあ、それくらい日本語で書けよ」と思っていたが、よく考えたら、当時それらに対応する日本語が無かったのだと気づいた。西洋から、いままでに無かった概念を導入し、それを表す日本の言葉がなかったから、わざわざ彼らが作ったんだった。だけどいったい、どんな人が彼の小説を読んでいたのか。英語ならまだしも、あんなドイツ語やフランス語を普通に知ってる人なんて、当時からそんなに多くはなかっただろうに。今はまぁ、巻末に注釈がついているから読めるけど、当時からあったんだろうか?考えてみたら不思議なことだ。