野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

尊属殺人罪を存続

何やかんや言うて読み通すのに結構時間かかったで、「カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫)」。

カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫)

カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫)


確かにね、なかなか面白い本なんだけど。あんまり期待しすぎない方が良いね。中巻・下巻合わせて4日で一気読み、ていうのは一般人はあまり無いと思う。この手の海外の名作と言われる小説の翻訳って、いつも思うのだけど行動原理が一般的な日本人と異なる(文化の違い、とかそういうことね)せいか「なんでそんな事をするの?」と、イマイチ感情移入もしにくくて、ストーリーに入り込めないっていうのがある。この小説でいえば、長兄ドミートリィなんか、本当にワケわからん。ちょっと頭オカシイんちゃうか、とすら思ってしまう。
それにしてもロシアの貴族って、本当にロクなもんじゃないんだな。