先日の出張時、新幹線の中で読もうと思って持って行ったは良いが、一気に往路だけで読み終わってしまい、また読み始めたら止まらなかったために事前の宿題ができなくなってしまったという問題の書、「世界の終わり、あるいは始まり (角川文庫)」。
- 作者: 歌野晶午
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/10
- メディア: 文庫
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随分と昔になるのだけど「ブードゥー・チャイルド」を店頭で見かけ、中身はもちろん著者のことも全然知らないまま、タイトルだけでピンときて買って読んだら大当たりだった。それが初めてこの人の本を読んだときのこと。それ以来、どういうわけか全然読んでなかったけど、最近になって気づいたら何冊か出てたので、久々に一冊買って読んでみた。これもまあ、大当たりというか、なんというか。「うちの息子(小学6年生)って、実は連続誘拐殺人事件の犯人?」という疑惑を持ってしまった父親の物語。最後いったいどうするつもりなのかと心配していると、「そんなんアリかよ!」的なまとめ方(いやまとまってないと思うが)だし、狂気じみたパラレルワールド的に展開する謎解き(実は解けてない)に、こちらの精神状態まで不安定にさせられる。「何や、そういうパターンかいな、なら次はどうせこう来るんやろ」と思いつつも、やめられない止まらない。
結局出張先でも本を買うことになり、荷物が増えて難儀したことだった。