野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

本日の朝刊より

「『戦争と女性への暴力』日本ネットワーク」(バウネットジャパン)という市民団体がNHKに対して起こした訴訟についての記事が朝刊に出ていた。バウネットジャパンに対して取材した内容に基づいて制作した番組の内容を放送直前に改変したことに対して、総額4千万円の賠償を求めていた。判決は、被告であるNHKの敗訴。訴訟の内容や判決そのものよりも、ちょっとびっくりしたのが裁判長のコメントで、「(前略)国会議員などの発言を必要以上に重く受け止め、その意図を忖度し、当たり障りのないよう番組を改変した」というもの。「忖度」て。こんな言葉、日常生活ではまず使わんな。さすがは裁判長。小説なんかでは読んだ事があるが、多くの場合は「こちらの気持ちなどまったく忖度せず」のように、否定形で使った例した見た事がないように思う。
その読みからスーザン・ソンタグを連想した。「反解釈」ですな。著作は読んだ事無いのに名前だけは知ってた。ええと、まあ、だからどうだ、という話ではないのですけど。