野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

買ったのはブックファーストですけど

ふと、「MOTてどんなんかなー」と思ってAmazonで本をさがしていたら、直接MOTについて解説した本ではないらしいけど、「「技術者力」の高め方―戦略思考で研究開発・製品開発が変わる!」というのが何となく気になったので読んでみた。

「技術者力」の高め方―戦略思考で研究開発・製品開発が変わる!

「技術者力」の高め方―戦略思考で研究開発・製品開発が変わる!


「本書は、技術者に『喝!』を入れるために書いた」のだそうだ。いきなり揚げ足を取って申し訳ないけど、それは「活を入れる」のが正しいらしいですぜ。まあ気持ちはわかるし、何を隠そうあたしもつい最近知ったんだけどね。
まあそれは良いじゃないか。技術者っていうのは、事業戦略なり経営戦略みたいなもんは、エライさんが考えて、それが与えられるものと思っているようだが、それは間違っとる!現場の技術者こそが、自分たちでそーいうものを考えなアカンのじゃ!という主旨だ。ではそれをどういう風に考えて行けばよろしいのか、ということをこの著者なりの「戦略ビジネス・プラットフォーム」というフレームワークを使って説明している。PPMとかビジネス・スクリーンとかいうのはよく見かけるが、この怪体なマトリクスは、初めてみた。著者オリジナルか?いずれにしても「欧米流の組み合わせマネジメントを日本にもちこんでもアカン」とか「『ベストパートナー型』は絶滅危惧ビジネスモデル」とか「日本企業が世界で勝つには『匠型』モデルぢゃ!」とか、なかなか面白い本でござった。
結局「MOTてどんなんかなー」はよくわからんまんまだけど。