もうすぐ、新入社員が大量発生する時期だ。僕の勤務先の会社には「メンター制度」というのがある。各新入社員に1名づつの指導係(メンター)が任命される。メンターは担当になった新入社員の教育計画を作成し、これを実行するとともに何やかんやと当該新入社員のお世話をしないといけない。うちの職場でもメンターが1名任命され、いやあ大変だねと人ごとのように思っていたら、なんとその上長にも若干のとばっちりがあるらしい。先日「メンター研修」を受けてきた来年度のメンター氏から、メンターの上長はこれを読んでおくように人事から通達された、と「今すぐ使える!コーチング (PHPビジネス新書)」なる本を渡された。
- 作者: 播摩早苗
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2006/06
- メディア: 新書
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まあ本のボリューム自体はさほど大きくないので、2日もあれば読める。最近ちょっとはやりのコーチングというやつ、解説されている理屈はよくわかった。しかしこれを実践していくとなるとなかなかややこしそうだぞ、と思ってしまった。この感想は著者の意図からすると逆の方向ではないかと思うが、でもそう感じてしまったのだから仕方が無い。この本にあるような、「マネジャー、コーチングよろしくお願いします!」とか「君の今日の営業活動についてコーチングしたいんだけどいい?」みたいな会話が普通にされている会社が本当にあるんだろうか。いや何も別にケチをつけるつもりは無いのだけど、どうも異様な感じがして。