野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

圧倒的な映像美

元ジャパンのデヴィッド・シルヴィアンが、ジャパン解散後に初めて作ったソロアルバム「Brilliant Trees」は名盤だと思う。
その中でも特に好きなのは、「Nostalgia」という曲なのだが、これはアンドレイ・タルコフスキーによる同名の映画(正確には映画の方は「Nostalghia」だけど)にインスパイアされてできた曲らしい。
そういうわけで、昔からタルコフスキー監督の名前と、この映画についてはずっと気になっていた。しかしながら、こんな映画が普通にTVで放送されるとはあまり考えにくい。
そこで先日、ついに思いあまってAmazonでわざわざこの映画のDVDを購入してしまった。TVで放送された映画を、録画するだけで何年も寝かしておきながら一顧だにしないくせに、いったい何を考えておるのか、とは先日のエントリにも書いたばかりだ。

ノスタルジア [DVD]

ノスタルジア [DVD]


日曜日の夜、ついに長年気になっていたこの映画を観た。やっと観た。
感想は… うーん、何だかワケわからんかった。
わからんけど、映像は美しいよね確かに。特に、あちこちに出てくる水。池、雨、霧、温泉などなど。最も印象的なのは「水びたしの病院」のシーン。病院の中庭と思われるところが水びたしで池のようになっており、そこに主人公ゴルチャコフが着衣のまま入って行って歩き回る、という異様な画だ。なんでそんな無茶なことになっているのか、一切の説明は無いけれども、特にこのシーンには妙に心惹かれてしまう。
トスカーナに行ってみたくなった。