野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

飛んでイスタンブール

このブログのタイトルを見て、「建築関係のお仕事をされてるんですか?」と訊かれることがある。いいえ違います。全然関係ありません。
ではなぜ、「崩壊する新建築」なんぞというタイトルを?
実は、特に意味はないのだ。はてなのidを決める時に、適当にneubautenという名前を使ったというだけのこと。
ではこのneubautenとは何か、というと、知る人ぞ知るドイツのインダストリアル/ノイズミュージックバンドであるEinstrüzende Neubauten(アインシュトゥルツェンデ・ノイバウテン)から取っているのだ。特別このバンドが好きだったわけではない(けっこう好きだけど)、名前のインパクトだけだ。そしてこの名前、日本語に直せば「崩壊する新建築」というわけだ。最近イナバウアーは随分有名になったが、ノイバウテンはまだまだメジャーではない。
彼らがいまだに活動しているのは少々驚きだ。ちゃんとWebサイトもある。
http://www.neubauten.org/
さてこの長ったらしい名前のバンドのベーシスト、アレクサンダー・ハッケが出演する映画があるという。
クロッシング・ザ・ブリッジ 〜サウンド・オブ・イスタンブール〜」というタイトルだ。ストーリー等については、オフィシャルウェブサイトをご覧いただきたい。
http://www.alcine-terran.com/crossingthebridge/
イスタンブールの音楽の魅力に取り付かれたハッケが、現地に乗り込んでいろんなミュージシャンとセッションをする、とまあおおざっぱに言ってしまえばそんな話だ。
ちょっと面白そうなので、土曜日の夜、実に10年ぶりぐらいに映画館に足を運んだ。
最初はなんだか現地のDJやらパンクバンドやらラッパーやらが出てきて、まあそいつらもちょっとしたもんだ。でも、その後からさらに色々でてくる連中はスゴい。
リュート風の弦楽器、ウードを使ったジプシー音楽は、フラメンコギターみたいな弾き方だが、もっとデタラメっぽくて、もっと迫力がある。
クルド人女性の歌手がハマムのドームで歌うクルド民謡は圧巻だし。
サントラを買っといたらよかったなあ。