「技術者のためのマネジメント入門―生きたMOTのすべて」ていう本を読んでみたとです。
- 作者: 伊丹敬之,森健一
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 2006/10
- メディア: 単行本
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「この本は、企業で働く技術者の方々を主な読者として、技術を中心とするマネジメントの入門的知識をある程度体系的に解説しようとする本である」とのことだけど、7人ものセンセイによる共著であるせいか、どうも散漫な印象がぬぐえないし、章ごとに内容の完成度についてレベルのばらつきがあるように思える。
あと、MOTという学問体系について解説しようとするのに、どうも精神論に走る傾向があるような気もする。最後の座談会なんか、いまいち話がかみ合ってないのを無理からまとめようとしているように感じられて、どうもしっくり来ないのだ。
なんだか誤植も散見されるし。誤植ではないけど一番びっくりしたのは、
自力開発は苦労が大きいが、
苦労して得た実力だけに、「金に代えられぬ大きな財産」となるが、
その反対に模倣は楽であるが、
「元が枯れるとこっちも枯れてしまう」という考えであった。
(改行位置は変えているがそれ以外は原文のまま)
という文章だった。文を連結するのに「が」を連発してしまうのは最近良く見かけるし、僕自身もたまにうっかりやらかしてしまうことはある。しかしいくらなんでも3連発はあんまりだろう。「結局何が言いたいねん!」と突っ込んでしまった。
色々とケチをつけたけど、内容はまあまあ面白い。何となく好きになれないというか、ストレートに感心できないだけ。