今から約10年前、何の予備知識も無しに、書店でふと目について手に取ったのが「アフリカの蹄」だった。この本は大当たりで、それ以降、この人の本は何冊か読んだが、ほぼハズレは無く、いずれも面白かった。
そして今回、あの名作の続編として「アフリカの瞳 (講談社文庫)」が出てきたわけだ。もちろん読みましたとも。
- 作者: 帚木蓬生
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/07/14
- メディア: 文庫
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この帚木蓬生という人は現職の精神科医で、当然ながら医療関係のことにはとても詳しい。この本もアフリカでのエイズ禍をネタにしているのだが、細部にいたるまでしっかりした医学的知識に基づいて書かれているので、とても説得力、そして迫力がある。すごく読みやすいし。「蹄」のときと同様、思い切り引き込まれて、あっという間に読み切ってしまった。世の中には本当に、色々な才能に同時に恵まれた人というのがいるものだ。
それにしても、今まで書店で見かけて何気なく読んで、大当たりだった本といえば、「ガダラの豚」、「ヴードゥ・チャイルド」、そして「アフリカの蹄」。なんだか妙にアフリカに縁があるような気がして。