野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

えきでピカソ

5年前に、ニースへ行った。ニースに泊まり、そこから日帰りできる周辺の街にあれこれ行ったものだった。その中にはヴァロリスやアンティーブがある。いずれも、ピカソの作品を展示した美術館がある。ヴァロリスは陶芸の村で、ピカソはそこで晩年を過ごし、数多くの陶芸作品を創ったらしい。そのときの作品の多くは、ヴァロリスよりもアンティーブのピカソ美術館で観られる。小学生の夏休みの宿題みたいな、なんともキュートで、だけどエネルギーにあふれた作品だ。
JR京都伊勢丹の美術館で、ピカソ展をやっている。10月8日まで。というわけで今日、やっと行ってきた。今回は上記の陶芸作品がメインだ。最終日に近いのでメチャ込みかと心配していたが、ちょい早めに行ったせいか、思ったほど人は多くなく、ゆっくり観られて良かった。
何にでも顔を描いてしまう友人がいる。ピカソも同じ体質だったのか。皿に顔を描いている。顔の描かれた皿に関してはアンティーブに展示されている作品の方が、好きなのが多い(後で会場内で売られているカードを見て気づいた)。今回の展示で最も目を引いたのは、「鳥の頭」というやつだ。あの配色にやられた。あのカードがあれば、買って帰っただろう。でも売られているカードはだいたいアンティーブの美術館に所蔵されている作品だ。だから売ってないのだ。今回の展示の多くは、「彫刻の森美術館」の所蔵品らしい。何や、日本でもピカソの陶芸作品が観れたんかいな。
闘牛士シリーズも何だかスゴい。ほとんど線画なのだけど、ちゃんと牛と闘牛士に見える。動き出しそうに見える。
まとにかく、見応えありでござった。そのうち彫刻の森美術館にも行ってみないとな。