野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

感動の最終回?

ついに読み終わったぞ、潤一郎訳の源氏物語。巻五をもって、完了。

潤一郎訳 源氏物語〈巻5〉 (中公文庫)

潤一郎訳 源氏物語〈巻5〉 (中公文庫)


この巻は、いわゆる宇治十帖の後半にあたるわけだが、いやまー、この宇治十帖っていうのは、第一部、第二部にも増してヒドい話だった。こりゃまさにドロドロ昼ドラだな。薫大将って何だかワケわからんけど、それ以上に匂宮の人でなしぶりと言ったら、さすがは光源氏の孫よ、てなもんで。一方で浮舟姫の辛気くささにもイライラさせられるけど。
それにしても最後の「夢浮橋」、これだけの長編の最後に配される帖なのに、なんとも尻切れトンボ。ちょっとずっコケそうになってしまったよ。