野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

黒目がち?

うちにはラヴェル管弦楽曲コレクションの2枚組CDがある。そのアートワークにはモディリアーニの絵が使われている。
Morceaux Choisis
大学1年生のとき、当時はまだ教養課程というのがあり、その中に西洋美術史だったかなんだかそんな感じの授業があった。一応それを受講していたのだが、半期の間ずっとモディリアーニの話しかしてなかったような気がする。正直ツマランかった。最初の2、3回しか出てないと思う(だから半期の間ずっとモディリアーニ、というのは誇張かもしれない)。当然その単位は取れなかった。
その大学時代の一件から、長い間モディリアーニには良い印象を持っていなかった。それでも、前記のラヴェルのCDを買って(10年近くも前だろうか?)、そのアートワークを眺めながら、実はモディリアーニの絵って結構好きかも、と思ったりもしていた。
そして今、大阪と姫路で同時多発的に開催中のモディリアーニ展、平日の人が少なそうなあたりを狙って大阪のほうに本日行ってきた。
モディリアーニの画ってほとんど全部が肖像画か。少なくとも今日観たかぎりではそうだ。彼の画の特徴である、真っ黒な(あるいは真っ白な)目というのは、必ずしも全ての作品でそうなっているわけではなかった。あの細長い、傾き加減の首はすべての作品に共通していたけど。目が入っているとなんか妙に生々しくなるような気はする。
観てて気づいたのだが、彼の描く肖像画っていうのはなんか他の画家に比べると「似顔絵」っていう感じがするのだな。それはまあもちろん僕が好んで観る画というのがピカソとかマティスとかクレーとかシャガールとかばっかりだから、そう感じてしまうのかもしれないけど。
ちなみに今回の展示会で一番好きだったのは、展示会場の出口のところにあるショップで売られていたアフリカの民芸品の数々だった。ごめんよアメデオ、気を悪くしないでくれ。