佐藤優氏の本は何冊か読んだ。その中で例えば「国家の罠」とか「自壊する帝国」では、彼が旧ソ連で行った情報収集活動(あるいは諜報活動)、そしてインテリジェンスの心得などについて述べられており、これがまるでスパイ小説を読むような面白さだ。これらの本はその他にも、国際政治から神学まで実に色々なお題での話が繰り広げられるのだが、読者それぞれの興味や知識に応じてそれなりの楽しみ方ができるというのがすばらしいところではないか。それだけ佐藤氏の著作にはスケーラビリティがあるのだろうと思う。
その中でも特にインテリジェンス(諜報活動)系の話題にフォーカスしてまとめたのがこの本、「野蛮人のテーブルマナー」だ。
- 作者: 佐藤優
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/12/07
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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副題に「ビジネスを勝ち抜く情報戦術」なんてつけたのがいかにもイマドキの本、という感じだけど。この人の本にしちゃかなり軽めで、まあ面白いわね。だけど後半の、国際ジャーナリスト河合洋一郎氏との対談はもう、はぁあそうでっかという感じで… やっぱりこのヒトはすごいわなぁ。