野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

絶望と希望のアマルガム

本日のシャッフル。いっそのことシャッフル日記にしてやろうか?

最後の方で、RCからジミヘンまでの流れなんかはちょっと出来過ぎちゃうか、と思ったりしなくもないが、まあこれがまたシャッフルの醍醐味なわけで。

それはまあ良いとして、菊地成孔大先生の「スペインの宇宙食」を読んだ。ボリュームは先日の「反解釈」と同程度だが、5倍ぐらいのペースで読めたな。

スペインの宇宙食[文庫] (小学館文庫)

スペインの宇宙食[文庫] (小学館文庫)


異能の音楽家・饒舌なトリックスターにしてエレガンとアンニュイの司祭、というキャッチフレーズは言い得て妙なり。あまりの悪趣味さとオーバワークによりもたらされる身体の各種不調に眉を顰めながら、そして文章の端々から立ち上がってくる美味と甘美な音のイメージにうっとりしながら、全編通しての狂躁的なグルーヴに、巻き込まれる感じで読みふけってしまう。

フェティシズムのジャンルの一つとして、UWことアンダー・ウォーター・フェティッシュ、すあわち水中フェティシズムというものがあるのを初めて知った。なるほど、DCPRGのあのPVは、そういうことだったか、と納得した。

「歌舞伎町のミッドナイト・フットボール」、とっとと文庫化してください。お待ち申し上げております。