野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

マスクは半分くらいかな

豚インフルエンザも沈静化の方向、という説が出ている一方で年齢層、地域ともに拡散し始めているとも言われている。そんな状況の中、やっとのことで兵庫県立美術館の「ピカソとクレーの生きた時代展」を観に行ってきた。
ドイツのノルトライン=ヴェストファーレン州立美術館が改装工事に入ったため、その所蔵品の中で輸送に耐えうるものを集めて、今回のような企画となったらしい。
パウル・クレーデュッセルドルフの美術アカデミーで教鞭を取っていたが、ナチスの台頭によりドイツを追われ、スイスに亡命した。第二次大戦後ドイツはこのことを恥じ、市場に出回っていたクレーの作品を買い集めたのが、ノルトライン=ヴェストファーレン州立美術館のコレクションになっているということらしい。なので、今回の展示もクレーが多い。クレー好きとしては嬉しいことだ。あの独特の色彩の水彩画や油彩画も、そして不思議に魅力的な線画も、いずれも堪能できた。
その他ピカソも、そして申し訳程度ではあるがシャガールマティスもミロもあり、この辺みんな好きなので全体として大変に見応えありだった。
今までちゃんと観たことのなかったマグリットもエルンストも、なかなか良い。これは新発見だ。

それにしても三宮からのバスの本数が少ないのだけは何とかならんものか。