野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

また爰京が

勢いに乗って、「三国志〈12の巻〉霹靂の星」まで読んでしまった。

三国志〈12の巻〉霹靂の星 (ハルキ文庫―時代小説文庫)

三国志〈12の巻〉霹靂の星 (ハルキ文庫―時代小説文庫)


魏も曹操から数えて三代目、曹叡まで代替わりすると、だいぶ劣化してきた、という感じはするな。その中でやはり司馬懿がかなり存在感を増してきた。曹丕にも増して陰湿で変態、というのがまたすごい。
一方で蜀はもう、最初のころからずっと残っているのは趙雲だけ、となり、その趙雲もついに… 前巻の最後に孔明と二人で、「みんないなくなってしまったなあ」としみじみ言っていたが。本巻での死に方、ちょっとカッコつけ過ぎじゃないの。

「泣くな」
趙雲は、まだ眼を見開いている。
「男の別れだ。さらば」
趙雲の眼が、静かに閉じられた。

それはあんまりだ。ずっこいぞ。

それにしても馬謖って本当におバカ。孔明センセイの作戦が台無しじゃない。その前の陳礼といい、本当にもう、肝心なところでスカタンばっかり! …いや、ひょっとして、孔明って実はあんまり大したことない?というかあまりにスゴい作戦ばっかり立てるから、フツーの人間がついて行けないってことじゃないの?それをあんまり考慮してないっていうのはいかがなものか。

最後の一巻は、夏休みに取っておこう。