野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

パリジェンヌどすえ

京都とパリが姉妹都市だなんて、全然知りませんでした。
α-STATION 18TH ANNIVERSARY SPECIAL LIVE クレモンティーヌ ジュスカ・グランペール 京都・パリ親善記念コンサート Vol.1 パリと京都の休日 そうだ!パリに行こう!in 京都」って、名前長っ!会場で色々と案内をするアナウンスのおねいさん、上記の長い長い名前を、毎回全部言うんだもんな。ちなみに「18TH」(eighteenth)のところがどうも「80TH 」(eightieth)に聞こえてしかたなかった。α-STATIONなんてそんなに長いことないやろ、と思いながら。
会場は京都文化博物館、ジュスカは以前にも何度かやっているところだ。前半ジュスカ、後半クレモンティーヌ、そして後半の途中からジュスカも参加、という構成だったが、本当にジュスカとクレモンティーヌが共演したのは3、4曲っちゅうところか?新曲の「Kyoto et moi」はやったけど、「ロマンスの祈り」こと「祈りのボレロ」はやってないし、「Le Marin Des Vents」は「三条大橋の下で」として、とっととジュスカでやってしまうし。おまけに「Gypsy Dance」は気配さえも出てこない、ときたもんだ。いやもちろんライブはよかったけどさ、やっぱり何かこう、忘れ物をしたような感じは否めないね。
クレモンティーヌのバックをやっていた、ギターとピアノ、二人のおっさんは良かったなあ。腕は確かで、すごく楽しそうで。最初に2、3曲やったあと、「Next song, Japanese title...」といきなりピアニストに振る。ピアニストのおっちゃんが「オトコ ト オンナ」と紹介する。さらに次の曲ではおクレさん日本語で「ツギハ ニホンノ キョクデ タイトルハ アクジョ」え、ひょっとして「悪女」ですか?うわ、本当に「悪女」だよ。なぜに中島みゆき。もちろん歌詞はフランス語だけども。と思っているとさらに「ツギハ マキー ノ キョクデス」会場が「マキー?」となり、「マキー、マキハラ ノリ? しょこら」ああ、マッキー、槇原敬之でっか!これも歌詞はフランス語、と思いきや、最後の部分は日本語で歌っていた。やるな、おクレさん。この辺までだいたいボサノヴァ風。だったのがいきなりテイストが変わり妙にブルージーな感じで数曲。クモンティーヌ御大もピアノを弾きながら歌ってみたり。なんか、どっかで聞いたことのある感じなんだけどなー。「あの曲!」って特定できない。どうしても、憂歌団の「おそうじオバチャン」で「アソコの部分のすけてんの」というのばかりが思い出される。あれは絶対に違うからな。
ここで会場から有志3名を募り、ステージに上げてなぜだかフランス語講座が始まった。何やねんそれ。そしてジュスカが呼び出されたわけだ。新曲の「Kyoto et moi」ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」をパクリ、じゃなくてモチーフにして、ジュスカ的和風テイストのメロディーを混ぜた曲。一歩間違えば悲惨なことになると思うのだが、その辺はさすがジュスカ。うまいことまとめてるなあ、と思った。良い曲です。
アンコールは「第三の男」と「シャンゼリゼ」。以上終わり。おいおい何か忘れてやしませんか、ってんだ。と思ったが、まあ仕方ないよね。

晩飯を食べて、さらにちょいと一杯やってから帰ろうと木屋町のRoom335へ行ったら、なんとマスターも同じライブを観に行っていたらしい。店閉めて行っとったんかいな。やるなあ。と言っていたらさらに、やはりジュスカのライブを観て、食事をしてから来たという人々が。さすがはジュスカのホームグラウンド。

まあそんな感じで、機嫌良く帰ってきたのでありました。