野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

スタイリッシュ路線で

ジョーカー・ゲーム」の続編「ダブル・ジョーカー」が出たので、さっそく読んでみた。

ダブル・ジョーカー

ダブル・ジョーカー


相変わらず、よくもまあこんな話を思いつくものだ。帝国陸軍内の諜報員組織「D機関」とその親玉・結城中佐が主役のはずだが、今回はD機関が直接出てこない話(「仏印作戦」)まである。いや、ひょっとして永瀬がD機関の人間か?詐欺で捕まったりしてたけど良いのか?
それにしても、作品そのものの出来が良いのはもちろんだが、やはり大手出版社は売り方がうまいな、と思う。さすが角川書店、プロモーションにカネをかけている。「新世界」とか「トーキョー・プリズン」だって、そりゃ「最高にスタイリッシュ」ってわけにはいかないかも知れんが、クオリティとしては負けてないと思うぜ。