今日は家で一杯やろうと思い、仕事帰りになんばの高島屋に寄ってワインを買って帰った。もちろん1,050円セールのワインだが、売り場のおっちゃんが次から次へと試飲を勧めてくれる。ほんの一口とは言うものの、空きっ腹に3、4杯も飲んだら、ちょっと酔っ払ったぞ。
さて、新潮文庫の「ローマ人の物語」シリーズ第37巻、「最後の努力」の下巻を読み終わった。
- 作者: 塩野七生
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/08/28
- メディア: 文庫
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ディオクレティアヌス以上に有名な皇帝、コンスタンティヌスの話だ。ライバルを追い落として四頭政を崩壊させ、ついには本当の専制君主になったコンスタンティヌス帝。あの「ミラノ勅令」で有名だ。
ミラノ勅令は、キリスト教を認めはするものの、他の宗教と同じ扱いにする(つまり、弾圧はしない)と言っているに過ぎない。しかし実際にコンスタンティヌスがやったのは、キリスト教の「優遇」であり「支援」であると言ってよい。自身がキリスト教に帰依していたわけでもないのになぜだ。そのあたりの事情が、下巻の半分ほどもかけて論じられる。
なるほど、これには訳がある。ちゃんと彼にとっての現世利益があるのだ。ディオクレティアヌスが、良くも悪くも政治的な人物であることがよくわかる。
さていよいよ本格的に、ローマ帝国は崩壊し始めるわけだ。続きはまた来年。