野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

ジェーンは兄と同じくらい頭が悪い

昨日ジュンク堂で、「社長 島耕作の成功するビジネス英会話」という本のとなりに「参考書や英会話本に載っている 笑う英会話」という本が並べて置いてあるのを発見した。そんなの見たら、「笑う…」の方を買うよね普通。
文字通り世の中の100冊近い参考書・英会話本の中から、何じゃそら?という例文ばかりを集めた本だ。

笑う英会話―参考書や英会話本に載っている

笑う英会話―参考書や英会話本に載っている


文そのものがぶっ壊れている例:

  • 彼は眠っているゴリラを悩まし続けた (He kept molesting sleeping gorillas.)
  • 私たちは朝2時に、隣人のプールで全裸で泳ぐことにした (At 2:00 in the morning, we decided to skinny-dip in our neighbor's pool.)
  • 生ガキにアレルギーがあるのですが、昨晩たくさん食べてしまいました。今日はとても体調が悪いです (I'm allergic to raw oysters and I ate a lot of them yesterday. I'm very sick today.)
  • 鼻くそを捨てるな (Don't throw away your snot.)
  • ちくしょう!誰かが屁をこいた (Goddamit! Somebody farted.)

まさに帯に書かれているとおり、「どこで使うんだ、こんな英語!?」という例だろう。
あまり役立てたくない例文:

  • 小便するとき痛い (It hurts when I urinate.)
  • たぶん私は首になるでしょう (Maybe I'm going to be fired.)
  • ブレーキが利かなくなったかもしれない (It's possible the brakes failed.)

文そのものもさることながら、それに対する編者のコメントが秀逸な例:

  • 僕のチョコレートに触るな!(Hands off my chocolate!!) → 「果たしてこれがビジネス英語でしょうか?」
  • デーブは血色がよく、敏しょうで、よく響く声の持ち主だ (Da

ve has a ruddy complexion, quick movements and a booming voice.) → 「理由はわかりませんが、たぶん僕、デーブ嫌いです」

  • ジョンは社長にほほえみかけたが、小声でののしった (John smiled at the boss but cursed him under his breath.) → 「僕、こういう人大好きです」
  • 彼女は マフィンのつもりだったのにも関わらず、モルヒネを頼んでしまった (She asked for morphine when she meant to ask muffin.) → 「わざとやってるだろ」
  • 彼はその錠剤が効いて非常に機嫌よくしゃべるようになった (He became very talkative under the influence of the pills.) → 「俺の知り合いにはこういうのたくさんいるよ」

「爆笑例文」というほどではないものの結構あるけど。それでも時折「ぷぷっ」とは笑えるし。イラストがなかなか面白いやね。まあ、ちょっとした気分転換によろしいんではありますまいか。