野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

7年ぶりに

ジェフ・ベック御大、待望の新作 "Emotion & Commotion" がついに3/24にリリース。


ちょうど24日は翌日から東京での研修のため夕方に移動だったので、途中でなんばのタワレコに立ち寄って購入した。もともとは、もしあれば輸入盤を買う、というつもりだった(安いから)。ちゃんと輸入盤はあったのだが、つい2500円以上もする国内盤のほうを買ってしまった。ボーナストラック2曲というのもあるが、「サイン入りピック封入」というのに、ついふらふらと。
でもよく考えてみると、最近のベック御大って基本的に指弾きで("Scatterbrain" みたいなアホみたいに速い曲は別として)ピック使わないから、サイン入りピックとか言われてもなんだかなあ、という感じだ。それに封入されているのは小さめのティアドロップ型だが、わたくしが愛用するのはちょいデカめのいわゆるオニギリ型、というやつなわけで。実用上もあまり意味がないという少々残念な結果となった。
まあそういうことはどうでも良くて、今回のアルバムは半分ほどが歌入りになっている。"Flash" 以来じゃないか?いやそんなことないか。"You Had It Coming" の "Rollin’ And Tumblin'" は歌入りだもんな。まあだけどこれだけ歌モノの比率が高いのは近年なかったことだろう。そして何より、うち2曲のヴォーカルがジョス・ストーンだっていうのが嬉しいじゃないか。インストでもライブでよくやる "Over The Rainbow" が入ってたり、なぜか "Nessun Dorma"(「誰も寝てはならぬ」な)なんぞやってみたり。最近(といってもここ10年ほど)は割とヘヴィなテクノ/エレクトロニカ路線一辺倒、という感じだったが、今回はずいぶんとバラエティに富んでいる感じがする。それでもやっぱり絶妙なコントロールによって作り出されるあの独特なトーンのギターは御大ならでは。よろしおすなあ。