野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

説法というよりマクラ

夕方から葬儀があり東向日まで行っていた。
葬儀屋、そして斎場のスタッフというのは、実にシステマティックに、粛然と葬儀を進行させていくものだな、と感心した。清潔で、正確で、寸分の狂いもなく調整され、ベルトコンベアに乗って流されて行くかのような印象を受けた。
それにしても今まで聞いたことの無いような読経だった、というかほとんど歌っていた。ありゃ何の宗派だ。僧侶の声は非常に良く通るのだが、どうもあまり好みでない。はっきり言ってしまうとちょっと耳障りだった。最後の方で会葬者に満中陰までの七日の儀礼について説明していたが、いったいどういう意味があるのだろう。なんだかよくわからんかったぞ。声の感じとか喋り方が、どうも僧侶というより噺家みたいだったな。
ちなみに実家の菩提寺の住職は、大変な美声の持ち主だ。法要などがある度に、読経や詠歌の声につい聞き惚れてしまう。先代の住職はどういうわけか、かなり残念なキンキン声だったのだが。
この話、前にも書いたような気がしてきた…