野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

ロシア・アヴァンギャルドとの出会い

今週は、出張やら研修やらで火曜日から木曜日まで2泊3日で東京へ行く予定にしていた。それならいっそのこと、19日のうちに移動して前泊し、旧友某Y氏と一杯やろうかと思い立った。そして可能ならば東京で開催中のシャガール展も観にいこう、と。
昼前の新幹線に乗って、東京に着くのは午後2時すぎ。新宿のホテルにチェックインして3時。そこから上野まで移動すると、午後4時まえということで、5時閉館だから時間的にあまり余裕がない。どうしようか、と思ったが20日は休館だし、強行突破した。
会場の東京芸大大学美術館、展示場がなぜか地下2階と地上3階に分かれている。なんでそんなことをするかなあ。別に良いけど。時間にあまり余裕がないので、メリハリをつけて観なければ、ということでいったん全部をざっと流してみて、カンディンスキー他のその他大勢がメインの地下2階は切り捨てることにした。
今回の目玉は、「魔笛」の舞台美術かと思う。本来ならばそのストーリーの時代考証などもきっちりやって作るものらしいが、原作が「ファンタジー」だからあまりそういう制約がない、なのでシャガール師匠、自由奔放にやりたい放題だったようだ。「動物たちのバレエ」ではおなじみのロバとか鶏が大活躍。「ザラストロの凱旋車」も、なんかしらんがそれって車というより3匹の狛犬ちゃうんか、という感じのキュートな1枚で、これが個人的には気に入った。最後のパートには「イカロスの失墜」や「日曜日」など大物もあり、短い時間ではあるが堪能できた。
いやまあ、ちょっと無理してでも行ってよかった。それにしてもなんで東京、福岡とやるのに大阪に来ないのかね