野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

かんかんにならんときよし

養老せんせの「養老訓」が文庫になっている。

養老訓 (新潮文庫)

養老訓 (新潮文庫)


まあだいたい、例によって養老せんせがあちこちで話したり書いたりされてる内容なのだけど。「論理やルールも良いけど、もうちょっと感覚も大事にしようよ」っていうのがひとつのメッセージかと思う。いや確かにね、言われてみると最近そんな感じがするのよね。
とかく物事というのは極端な方向へ走りがちになる。そういう時に年寄りというのは一種の抑止力となる。っていうのも面白いと思った。
この本を読んでると、歳を取って体にあちこち不具合が出てきたり、ボケてきたりっていうのもそんなに悪いことばかりじゃない、それならジジイになるのも悪くないかもな、と思わされる。というか、こんな感じで機嫌の好い年寄りになれるよう、日々精進せなアカン、とそういうことなんかもしれまへんな。