並行して読んでいたいくつかの本が終わってからにしよう、と思っていたのでなかなか手を付けられなかった「街場のメディア論」、あっという間に読んでしまった。
- 作者: 内田樹
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2010/08/17
- メディア: 新書
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ほとんどの内容をすでにウチダ先生のブログで読んでしまっているから、すっと頭に入ってくるのだろう。面白いのは、それぞれの断片はすでに読んで知っている内容なのに、それぞれの組み合わせと順列により、また違ったビューが立ち上がってきて新たにインスパイアされるものがあるということだ。本って不思議。
中でも白眉は第六講「読者はどこにいるのか」かと思う。感動的ですらある。この本はウチダ先生から僕への贈り物だ。このタフな世の中を気分よく生きて行くための知恵と勇気を授けてくれる贈り物だ。こんな勘違いをする権利を、みんなが持っている。なかなか素敵なことじゃないだろうか。ありがとう、ウチダ先生。