苦労して「日本的霊性」を読んだのは、この「現代霊性論」を読むためだ。
- 作者: 内田樹,釈徹宗
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/02/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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もっとも、読んでなくてもまったく差し支えなかったようだが。ウチダ先生と釈先生による掛け合い(?)講義録。あの「東大アイラー」を彷彿とさせるドライブ感で、いや面白いのなんのって。そして装画はあの井上雄彦!いやーだんさんぜ〜たくでんなぁ!
「名前は呪」な話から、靖国問題、宗教とタブー、儀礼の意味、仏教とキリスト教の各宗派からポスト新宗教の系譜、民間信仰とスピリチュアルブーム、などなど。とても中身が濃い。
そしてもちろん編集はしてあるのだろうけど、一人当たりのセリフの長いこと。釈先生の本は読んだことないけど、この人すごいな。
ちなみに普段わたくしが占いを見ないようにしているのは、そこに書かれている内容が良いことであれ悪いことであれ、なんだかそれに縛られてしまうような気がするからだ。「俺様に指図するな」という感じでなんかイヤなのだ。この本を読んで気づいた。やっぱりそうなのだ、占いはそのまま呪いだ。そんな呪いに頼らず、危険なことは自分で察知して避けられるように身体感度を上げなければいけない。
つっても実際には身体感度を下げるようなことばっかやってるけどな。やれやれ。
25日の「人文科学の挑戦」、ますます楽しみだ。