野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

2プラスーツの研究

普段の仕事でスーツ(上下揃い、という厳密な定義での)を着る機会は多くない。冬場でもせいぜい週に1回ぐらい。それも着る必要があって、ではなく持ってるから着ないともったいない、ぐらいの理由で着ているにすぎない。それでもたまにスーツ着用の「必要」がある場合もあって、そういう時はえてして数日間連続で着用することになる。今ぐらいの時季に着られる手持ちのスーツが一着しかないので、やっぱりもう一着ぐらいあったほうが良いんでないかなーと思っていて、それとなく調査をしていた。
スーツをどこで買うか。資金に余裕があれば、いわゆるところのセレクトショップみたいなところで買うのが無難かもしれない。しかしバブルの頃ならいざ知らず、モノが良いのは認めるが昨今ではちょっと割高感があるのは否めない。ということで最近では2プライスショップというのが人気なのだろう。わたくし自身はといえば、この10年ぐらいの実績でいうと、アウトレットかセレクトショップのセールで買うというパターンが多い。やっぱり定価だとちょっと高い感じなんですな。ちなみにビームスとかシップスあたりの大手セレクトショップに比べると、Ital Styleというのは比較的リーズナブルな価格設定になっており、シャツなどはここで買うことが多い。昨年は初めてItal Styleのスーツを買った。やっぱりセールでだけど。これはかなり良かった。まだそんなに着てないから耐久性まではわからないけど、縫製はしっかりしいてる気がする。
さて前述の2プライスショップはどうなのよ、というところだが。以前から気にして見ていると、特に最近どんどんレベルが上がってきている気がする。そろそろ手を出してみても良いのではないか。ということで、大阪にある数軒を、少しばかり本気で(つまり試着までして)チェックしてみた。
今回の調査対象は、ザ・スーツカンパニー、パーフェクトスーツファクトリー(PSFA)、ザ・スーパースーツストアの3軒。あとオリヒカとかスーツセレクト21なんてのもあるが、ちょっとアクセスが不便なので今回の調査からははずした。
まずPSFA、じっくりと見て、試着までしてみようと思うものは残念ながらなかった。この店で靴下は買ったことあるんだけど。
次にスーツカンパニー、ここは品揃えがかなり豊富で、試着候補が数着。色々と着てみたのだが、どうもターゲット顧客の年齢層が20代〜30代前半、というとこではなかろうか。モノによってはおっちゃんが着たらぱつぱつになるし、サイズが合ってもなんとなくつんつるてん感があるし。全体にタイトめな気がする。
そしてスーパースーツストア、ここが一番しっくり来た。最近ではどこの2プライスショップでもレダとかカノニコとかグアベロとかいったインポート生地を使った商品もあったりするのだが、けっこう「インポートなら何でもええっちゅうもんちゃうで」と言いたくなることがある。けどスーパースーツストアの場合は、なるほどこれなら、という感じのものがわりと多い。さすがは元祖2プライスショップ、というところかもしれない。ということで、スーパースーツストアで購入する事に決定。
ちなみに、スーツの価格が例えば19,000円と28,000円の2本立て、というのが2プライスショップという名前の由来であるが、最近は大抵の店で、3万円台後半〜5万円台前半という3つめの価格の商品が用意されている。今回選んだのも、結局はこの3つめの価格帯のものになってしまったのがちょっと残念。