ついに出た。待った甲斐があった。
いや別に待っていたわけではないのだけど。
「呪の思想」が平凡社ライブラリーでお求めやすくなって登場だ。
- 作者: 白川静,梅原猛
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2011/04/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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白川静、この人はとにかくどういうわけかこのわたくしを魅了してやまないのであるが、あらためてこの本を読んで思うに、まさに「知の巨人」である。
とにかくこの対談、ディープなんである。漢字はそのルーツを調べれば、とにかく古代中国の呪術とか巫祝儀礼とかそういったあやしいものごとと、切っても切れないどころかほとんど渾然一体のようだ。
で梅原せんせが色々とワケのわからん質問をするのだが、それらに対してしれっと回答していく白川せんせ。ホンマにこのヒトはいったい何者なんだ。中国の古代史だけではない、日本の万葉集やフランス現代思想や、とにかくありとあらゆるものを呑み込んで吸収し、そして出てくる何か得体の知れないもの、という感じか。
はっきり言って消化不良である。ただただ圧倒された。
まとりあえず、わけわからんなりにも「孔子伝」を読んでおいてよかった。