野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

ライオンが来た

ついにMac OS X 10.7 Lionがリリースされた。
今までのバージョンアップとは違う、ひとつのエポックになるとも言えるだろう。CDやDVDなどのメディアでの提供は無く、Appストアからのダウンロードのみ、そして2600円という破格のプライス。
そして何よりも、今までのMac OSよりも、iOSのUXのほうが(Apple的には)正しいのである、というメッセージ。いや実際はどうか知らんけど、少なくともわたくしはそういうふうに受け取ったんである。
平日はそんなことして戯れている余裕は無いので、週末、土曜日の夜にアップグレードを行った。
ダウンロードだけでも結構時間がかかる。アクセスが集中しているのだろうか。とりあえず風呂に入って、上がってみてもまだやってる。
それでもしばらくしたら、インストールを開始できる状態になっていた。で、インストール開始後、放置して晩飯を食べていた。うなぎとキムチを食べて泡盛を飲んだら、すっかり酔っ払ってしまい、布団を敷いたその先からそのまま寝てしまっていた。数時間後に目が覚めて様子を見に行ったら、どうやらインストールは無事に終わったようだ。うむ、ご苦労であった。
いろいろとさわってみたが、そんなどうしようもないような不具合は特に無い。動作もSnow Leopardに比較して、重くなったという感じはない。フリック動作によるによるスクロールの方向が以前のバージョンと逆になっていて使いにくいことこの上ない、との意見が多いようであるが、それもちょっとウロウロっとはするものの、そんな大した問題では無いと思う。iOSから引き継いできた、アプリの終了時にその状態を憶えておき、次の起動時にはその状態から何事もなかったかのようにスタートする、というのは地味だが斬新だと個人的には思う。
移行期的混乱、と言えるものは、いくつかある。でもまあ、いいんじゃないの、だいたいのところ。
あのLaunchpadはMac OSの従来からある(そして改善を続けてきた)Dockとの動作とかなりかぶっていて、今さらあれをどう使えというのか、とちょっと思わんでもない。また、ついにPowerPCアプリケーションはサポート外になってしまった。今どきそんなアプリ無いやろ、と思ったらありましたねー。英辞郎の辞書を検索するためのPDIC Viewerが使えなくなってしまった。なんてこった。その辺ちょっと不便。
だけど、まあなんとかなるんでないの。よう知らんけど。