とうとう「大聖堂」を読み終わってしまった。
- 作者: ケン・フォレット,矢野浩三郎
- 出版社/メーカー: ソフトバンク クリエイティブ
- 発売日: 2005/12/17
- メディア: 文庫
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後半はどんどん加速してきて、下巻はもうほとんど一気読みだ。
この小説って、わかりやすい悪役、徹底的に邪悪な人間は出てくるけど、パーフェクトな善人というか正義を体現する人物というのは出てこない。フィリップ修道院長などはほぼ主役で、「正義の味方」に近いのだが、それでもやっぱり人間的な欠陥をちゃんと持っている。その辺が、物語に深みを与えてるという気がするな。
それにしても何ですな。アングロサクソン人って野蛮ね。
いやまあ、中世なんてそういう時代だったということかもしれないけどね。日本人だって似たようなものだったろうし。とは思うのだけど、やっぱり日本人の感覚としてはちょっと、「ええっ!?」とか「げっ」とか思うところがちょいちょいありますなあ。
「弱いエール」を常飲してるというのもちょっとびっくりだ。弱いっていったって、要はビールだろそれ。朝っぱらからそんなの飲んでたら肝臓いわしまっせ。まあ体の作りが違うんでしょうなぁ、根本的に。