野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

ウサギ美味しいあの山

今日は移動が多くてちょっとばかしハードだった。
朝7時にホテルを出て上海浦東空港へ。そのまま瀋陽へ向かった。
瀋陽は未舗装の道路が多いせいか、砂埃だらけだった。交通の無茶苦茶さは上海よりひどいかもしれない。3年前に行ったインドのチェンナイを思い出した。あそこまで交通量は多くないし牛もいないけど、風景なんかがちょっとあれに近い感じがする。でこっちのほうが中国のイメージに近い。
さて空港で現地人スタッフと落ち合い、タクシーに乗って客先に向かった。タクシーもなんだか上海よりボロい。でもなんだかこのほうが「らしい」気がする。よう知らんけど。
さて訪問先に着いたあたりで思わぬトラブルが。アポを取っていた訪問先にミーティングをキャンセルされてしまった。でもすぐに代わりの人を手配してもらえることになったが、ちょっとばかし時間がずれ込むので、まずは昼飯を食べることにした。
昼飯はもちろん中華。今度は「いかにも中華」という感じの味付け濃いめ、かつピリ辛だった。美味いのだけど毛穴が開いて困った。結局ダラダラと汗をかきながら客先でインタビューをした。
用事が終わったら、次は明日の目的地である長春へ移動だ。今度は、最近話題の新幹線・和諧号に乗るんである。
瀋陽北の駅に行って驚いた。なんなんだこの人の多さは。しかも節電だかなんだか知らんが、なんでこんなに薄暗いのだ。コンコース内に人があふれている様子は、3月12日の東京駅を思い出させた。
車両はほとんど日本の新幹線と同じ、だが、乗客は携帯電話で大声で通話するやら、後ろの席のやつはゲーム機がやかましいやら、前の席では乗務員が弁当を食うやら、なんでか知らんけど走行中に掃除しにくるやら、一目も身共を寝かしおらなんだ。今宵は間狭にてもよい、静かな部屋に案内… じゃなくて。いやまあとにかくそんな無茶苦茶な感じで、あんまりビビっている間もなく、無事に長春に到着した。
これまた瀋陽に負けず劣らず、もう夜だというのに砂埃で煙っている、ゴミゴミとした街で、乗ったタクシーもまたオンボロ度が増している。なんかちょっとわくわくしてきた。
食事は同行者の希望により、朝鮮民主主義人民共和国公認の朝鮮料理の店へ行った。さすがに犬は勘弁してもらったが、ナマコとウサギを食べた。ウサギは、食感は鶏肉に近い感じだったが味はかなり香草を利かせている。おそらく相当に獣臭いのではないかと思われる。あと、餅米の腸詰もイケる。
それにしても、こっちに来てからというもの、飲食店等での接客の手荒さには少々驚いているのだが、この店はまた別格の態度の悪さだった。同行してくれた現地人も思わず苦笑、という感じで。
仕事は本日で8割がた終わったようなもんだが、中国を体感するのはこれからが本番、という感じだ。ちょっと楽しくなってきた。