「ローマ世界の終焉」、中巻を読み終わった。
- 作者: 塩野七生
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/08/28
- メディア: 文庫
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ここで、ついに西ローマ帝国滅亡、なんである。最後の20年はほんとにもう皇帝がコロコロと入れ替わりながら。ここまで来ると塩野さんも、誰が何をやって、ていうのをいちいち説明するのがジャマくさくてかなわん、という感じなのがなんとなく見えるように感じるのだけど気のせいかな。
そして何より、その西ローマ帝国滅亡というのが実にあっけないというかまったくドラマティックでないというか。何をもって「滅亡」としているかというと、皇帝がいなくなった時点、なのだけど。皇帝がいなくなりました、はいおしまい。そんな感じ。うーんなんだかなあ。こんなんだと、当時の人たちは滅亡したことにすぐには気づかなかったかもしれんな、いや本当に。
とにかく、この歴史巨編もあと下巻を残すのみとなりました。