美術館「えき」KYOTOにて開催中の「北斎の富士 富嶽三十六景と富嶽百景」へ行った。永谷園のおまけで有名な葛飾北斎。昔から大好きなのだが、考えてみると実物をこれだけまとまって観るのは初めてかもしれない。
富士山をあらゆる角度、方向、距離、季節、時間帯から見た画。真ん中にどーんと大きく描いたものもあれば、注意して探さないとわからないぐらい、隅っこのほうに小さく描いたものもある。奇抜なアングルのトリッキーなものも多数。ときどき、ちょとした小ネタが仕込まれていたりするのも楽しい。
こうしてみると、当時は相当に広い範囲で富士山を眺めることができたのだなあ、と思う。ちょっと驚き。なかには、なんぼなんでもそんなとこからは見えへんやろ、とかそれちょっと角度的におかしいのと違うか、と突っ込みたくなるものもいくつかある。なので、そのへんじっくりと検証するために、「北斎 富嶽三十六景の旅」というムックも買っておいた。我ながらイヤな見方をするとは思うが。
北斎 冨嶽三十六景の旅 天才絵師が描いた風景を歩く (別冊太陽 太陽の地図帖 5)
- 作者: 安村敏信
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2010/09/03
- メディア: ムック
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2月には京都文化博物館でも「北斎展」が催されるらしい。こちらも行ってみなければ。