ついに、「1Q84」のBOOK3(文庫では5と6)が出た。
さっそく前編である5を読んだ。ああ青豆はやっぱり。そりゃそだよな。
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2012/05/28
- メディア: ペーパーバック
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さてこの巻より、我らが旧友、牛河が大活躍だ。その働きは、この神話的な物語においてはまさにトリックスターの役割なんではなかろうか。はっきり言って天吾くんなんていうのは、もと神童で色んな才能に恵まれているのかもしれないが、キャラクターとしてはいささか退屈でもある。そこに、醜怪な容貌に不屈の意志と明晰な頭脳を搭載した異形のヒーロー・牛河がプレイヤーとして加わることによって物語は一気にカラフルになり、奥行きがでてきてるんじゃないかと思う。
今の時点ですでに6の半ばまで読んでしまっている。なんだかもったいないのだが、でもすごい勢いで読み進めるのをもう止めることはできない。
それにしてもこれを読み終わってしまったら、いったい何を愉しみにして余生を過ごせば良いのだろう。
…いったい何を言ってるんだろうねあたしは。