牛河ちょっと桃食いすぎじゃないか

「1Q84」のBOOK3を読み終わった。つまり、文庫本の6を読んだということだ。
なんだか貪るように読んでしまったな。今回もやっぱり、現代のオイディプス神話が内蔵されているんじゃないか？かなり変形されているけども。

１Ｑ８４ ＢＯＯＫ３〈１０月‐１２月〉後編 (新潮文庫)

しかしこれ、めでたしめでたし、という見方もできなくは無いが、でも実際のところまったく話としては終わった感じがしないのだけどどうしてくれるのだろう。いろんな謎が、まったく解決されないままそこら中にとっ散らかっている。まあそれはこの本に限った話ではなく、村上作品においてはほとんど常にそうなってしまうのだけど。
もし今「BOOK4」が出たら、文庫版を待って、単行本を読まずに済ますのはかなりきびしいんじゃないかと思う。お願いだからそんな阿漕な真似はやめてほしい。