野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

MFAとフェンウェイ

いよいよ出張も最終日で、予定していたミーティングは無事に昼過ぎに終了。あとはちょっと展示会を見学して、これですべての予定は完了。
夜はフェンウェイパークに野球観戦に連れて行ってくれるのだそうで、それまでちょっと時間がある。というわけでせっかくボストンに来たのだからボストン美術館に行くことにした。サウスイーストから地下鉄に乗り、レッドラインからグリーンラインに乗り換えてボストン美術館へ。
ボストン美術館、かなり規模が大きい。なので、2時間ほどで観て回るのはちょっと厳しい。まあ、ちょっと観た感じでは、アメリカとヨーロッパの美術の展示は正直あんまり好みではなかった。それより、古代エジプトやアジア、オセアニア、アフリカあたりが素晴らしい。特にオセアニアのプリミティブ・アートはもう、モロに好みで楽しいのなんのって。


アメリカのところにオルメカもあったはずなのだけど。残念ながらそれは見つからず。もっと残念なのは、日本の作品で歌川広重などがあったはずなのにどうしても見つからない。あとでわかったことだが、実は今ちょうど日本で「ボストン美術館展」を開催中のためそっちに行ってしまっているとのこと。何てこったい!まあいいや、帰ってから観にいこう。
という感じでアジア・オセアニアとエジプトにフォーカスして鑑賞してからホテルに戻って集合。それからタクシーに乗ってフェンウェイ・パークに行ったわけだが、実はフェンウェイってボストン美術館にけっこう近いのよな。まあいいけどさ。
さて、フェンウェイ・パーク。街中に突然現れる感じの球場だが、その周辺はもう大変な人で賑わっており、また屋台なども出ている。日本で野球場に行ったことないけど、ちょっと雰囲気違うんじゃないかなという気はする。
ビールを買って、球場内に入ると、うわーなんだかグラウンドがすごく近い感じ。

ボストン・レッドソックスボルティモア・オリオールズの試合は、レッドソックスの打線が炸裂して一方的に点を取りまくり。メジャーリーグの試合って、思い切りショーアップされてて、観客もやたらテンション高いし、ホームチームに対する依怙贔屓も露骨なのがまた面白い。選手の紹介が大型ディスプレイに表示されるのだけど、相手チームの選手は顔写真だけなのにホームチームは動画付き、とか、レッドソックスの選手が打席に着くときには観客が拍手し、出囃子、じゃないな、なんかそれぞれのテーマ曲が流れるのだけどオリオールズの時はしーん。攻守が交代するときにはディスプレイに観客の様子が映し出されるのだけど、自分が映されているのに気付くと、大抵の人がもう大騒ぎで、大変にノリがよろしい。アメリカ人って、ほんと野球が好きなのね、と思う。
実際のところわたくし、野球にはちーとも興味無い(ルールぐらいはわかるけど)のだけど、やっぱり球場まで行って生で観戦すると、これはなかなか楽しいもんですな。初夏の夕暮れの球場ってのがまた独特の雰囲気で気分も良く、野球好きの人だったら、そりゃもうたまらんでしょうよ。
自分ではまず球場まで野球を観に行くなんてことはなかっただろうから、大変に貴重な体験をさせていただきました。ありがたいことでございます。