野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

箱庭とか複雑系とかシンクロニシティとか

河合隼雄せんせいを茂木健一郎氏が訪ねて行き、箱庭を作る。
そんな対談本があったとは。「こころと脳の対話」という本だ。

こころと脳の対話 (新潮文庫)

こころと脳の対話 (新潮文庫)


河合せんせいが亡くなったのが、もうずいぶん前のような気がしていたけど、この本の対談がされていた2006年当時、まだ河合せんせいはお元気だったんですなあ。なんとも感慨深いものがあります。
どうもこの茂木健一郎というヒトは、面白いっちゃ面白いんだけど、どこかこうあたしの癇に障る感じがして、もひとつ好きになれない。だけど、そんな茂木さんを相手に河合せんせい、なんかこう大人の風格といいますか、鷹揚に構えてる感じがなんとも言えずええ感じですねえ。
んですっとぼけたオヤジギャグみたいなことを垂れ流してると思って油断していると、ふいにものすごくスケールがでかかったり、めちゃめちゃ鋭いことをしれっと言ったりするんですな。いやーやっぱり素敵です、河合せんせい。