野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

トトロもラピュタもみんなまとめて面倒みよう

茨木のイタリアンバールBeltaにて、「フラメンコギターとクラシックボーカルの異色コラボLive!!」があった。ギターは松井高嗣さん、ボーカルはマツモトアケミさん、である。Beltaのオーナー前田さんが、他所で彼らのライブを聴き、こいつぁよろしいではございませんかということでその場で声をかけ、茨木まで誘致したということであるらしい。前田さんは基本的にかなりユルい人だが、意外とやるときゃやるんである。
さてわたくし実は以前スペインバル・ハポロコでのフラメンコのライブで松井さんのギターは聴いたことがある。カッコええのですよ。なのでこれはやはり聴きにいくべきだと。
最初あまり趣旨をちゃんと理解していなくって、あの狭い店でどうやってフラメンコを踊るんだなどと寝ぼけたことを思っていたのだが、そうじゃなくて。「クラシックボーカル」って書いてあるでしょうがアンタ。でも今度は、クラシックボーカルって何じゃい、って思うわな。松本さんは声楽をやってはったんですな。でも今は普通の歌も唄うと。まあそういうことです。
で今回のライブ、選曲はそりゃもうバラエティに富んでいて、日本のポップスもオペラもボサノバもカンツォーネも、まあ何でもあり。ラピュタなんてのもあったりする。これが松井さんのギターが炸裂するスパニッシュ仕上げになっていたりする。そして松本さんの歌というのが、細くてクリーンで透明な感じで、こういうラピュタみたいな曲に合うんですな。ああこういう声はボサノバなんか良いよな、と思えばやっぱり「おいしい水」とか「イパネマの娘」なんてのもあったり。と思っていたら、O Sole Mioで人が変わる。発声法がまったく違う。マイク不要。というか使ったら近所迷惑。これホンマに同一人物か?っちゅうぐらい。すごい迫力です。いやー参りました。クラシック歌手をなめたらアカン。
というわけでライブ後も興奮さめやらず、つい過ごしてしまったのでございました。