野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

ハスとトカゲとゲリラ豪雨

佐川美術館において開催中のエッシャー展へ行った。あまり交通の便のよろしくない佐川美術館なので、何人かで車で行くか?と言っているうちに7人にもなり、車2台で大挙して押しかけた。それにしてもエッシャー展なんていったい何年ぶりだ。学生のときに千里丘の毎日放送でやってたのに行った覚えがあるけど。
琵琶湖の湖岸あたりは大変に良い天気で、景色もよろしい。ハスの密生しているところもある。有名な場所らしい。
そして佐川美術館。初めて行ったのだが、周囲を水に囲まれて、なかなかええ感じの建物である。エッシャー展はやはり結構な人出だ。見覚えのある画をいろいろとながめながら、同じようなパターンの組み合わせを繰り返しながら、すこしづつ変化していくようすに、なんだかバッハの音楽を連想した。シャガールの絵にロバとニワトリが欠かせないように、エッシャーにおいては魚と鳥とトカゲがはずせませんな。あとプラナリアみたいなやつもね。
一応集合時間だけ決めて、それまでは各自勝手にやんなさい、ということになっていて、一通りエッシャーを観終わったあとまだ30分ほどあったので、常設の平山郁夫コレクションを観た。ううむ、これがまた良いのだな。特に水彩画。ちょっと力の抜けたタッチに、ニュートラルな色合いで、なんだかとても優しいテイストなのだけど、すごく力がある感じ。いったい何言ってるんだろうねあたしは。ま、そんなわけでとてもええ感じだったのですよ。あれ全館くまなく観て回ろうと思ったら、最低でも半日はほしいかもね。
とにかくみんなで集合して移動し、大津でお昼を食べているうちに雨が降り出した。午後は植物園に行こうかとかなんとか言っていたのだが、こう天気が悪いんじゃしょうがない、まっすぐ帰るか、と名神高速を走行中にえげつないほどの降りかたになってきた。これがすでに皆さんご案内の、数名の死者まで出したというゲリラ豪雨である。そりゃもう恐ろしいのなんのって。命からがら家までたどり着いたのであった(ごめんちょっと大げさだった)。